スマイルジャパン最年長・小野粧子の挑戦 指導者の経験得て選手としてレベルアップ
「夫が一番の指導者」
一度は第一線を退いた小野。しかし、五輪を目指して選手として本格復帰した 【写真:アフロスポーツ】
長いブランクからこれだけスムーズな復帰を果たせたことに、小野は夫でありコーチの豊さんに「19歳くらいからずっと一緒にいるんですけど、自分のホッケーに対してすごく理解があって、一番近くでずっといろんなことを見てもらっている、一番の指導者だと思います」と感謝する。
最後に、平均年齢25歳のスマイルジャパンをどう見ているのか尋ねてみた。
「自分たちは受け身になってしまうことが多々あって、ちょっと弱気な部分が出てしまうこともある。最初から自分たちのペースを出すために、チームを盛り上げたり、日本らしい走ってパスをつなぐホッケーをするという意識をもっと持つ必要がある」
「パックを欲しがる選手が少ないので、自分も含めて、もっと要求していきたい」
まだまだ成長課題はたくさんある。
次の大きな目標は4月の世界選手権(ディビジョンI、オーストラリア)。そして来年の今頃は跳ね返され続けた大舞台、平昌五輪が開かれている。「五輪に出ないと終われない」と語る小野の挑戦は、1年後にどんな結末を迎えているのだろうか。
(取材・文:藤田大豪/スポーツナビ)