侍J・青木宣親が考えるWBC制覇の道 「目の前を一つ一つ片付けていく」

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若き才能との共演を心待ちに

青木から背番号「1」を継承した山田。新旧1番の共演が楽しみだ 【写真は共同】

 前述のとおり、最年長かつ同時に唯一のメジャー組であるがゆえに、青木にしかできない役割は多い。規定によりチームへの合流は3月1日以降となるが、「野球選手だから、野球をやっていればお互いを知ることが早くなっていく。はじめはよそよそしい雰囲気があるけど、結局はチームの一員になっていると思いますよ」とコミュニケーションに関しては心配していない様子。その話しぶりに頼もしく感じる。

 今大会の目玉になったであろう大谷翔平(北海道日本ハム)の参加はかなわなかったが、それでも山田哲人(ヤクルト)や筒香嘉智(横浜DeNA)など、一回り下の世代で日本球界を引っ張る才能たちと共演する楽しみがある。

「自分の若いころを思い出してみると、無我夢中でした。かと言って、それで結果が出たし……。でも、若い人はそれで良いと思う。別にすべてを知る必要はないし、とにかく結果を出すことだけに集中する。彼らがそうできるような環境をつくってあげたい。プレッシャーは絶対にかかるから、そこはわかってあげながらね」

 特にヤクルトで背番号「1」を引き継ぐ山田に対しては、「一緒にやったときはまだ高卒ルーキーだったけど」と前置きしながらも、「あいつがここ何年かで残してきたものを見せてほしい」と期待を寄せる。本番では1・2番コンビを組む可能性があり、打線の中でどう絡んでいくのかも興味深い。

一戦必勝の精神で頂点へ

日の丸の入ったグラブで調整を行う 【スポーツナビ】

 今回の侍ジャパンには「王座奪還」という大きなミッションが課されている。過去2度の優勝を知る青木はそう簡単にはいかないことを承知している。

「どこが相手とか関係なく勝ち上がることしか考えていないし、まずは1次ラウンドを突破すること。当面の目標はそこですね。目の前のことを一つ一つ片付けていくことしかないから」

 WBCをはじめ過去の国際大会には、番狂わせと呼ばれる試合が存在した。それを排除するためにも、一戦必勝の精神で頂点に上り詰める覚悟だ。

「どういう形でも良いから、1次ラウンドと2次ラウンドを勝ち上がってアメリカに行く。そして優勝する。とにかく勝てるように頑張ります」

 腹は決まった。あとは、やるだけだ。

(取材・文:加賀一輝/スポーツナビ)

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◆独占!青木宣親特集◆

3/7:自主トレ潜入
青木宣親が石井一久と対戦?

3/8:Seven Questions
WBC、新チームについてなど気になる7つの質問への回答は?

3/10:Voice of major leaguer
これまでの野球人生、そして今後について語る。

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