【新日本プロレス】2年ぶり新日本マット復帰の鈴木軍が大暴れ “王様”みのるがIWGP王者オカダを圧倒

高木裕美

IC王座を争う内藤とエルガンが挑発合戦

IWGPインターコンチネンタル王座を争う内藤とエルガンは激しい挑発合戦 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 マイケル・エルガン&棚橋弘至&中西学&田口隆祐&KUSHIDA組vs.内藤哲也&SANADA&EVIL&BUSHI&高橋ヒロム組による10人タッグマッチでは、2.11大阪でIWGPインターコンチネンタル王座を争う内藤とエルガンを核に、挑発合戦が繰り広げられた。

LIJとNEVER無差別級6人タッグ王座を争う田口がEVILの扮装で挑発 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 まずは入場時、大阪でLIJとNEVER無差別級6人タッグ王座を争う田口が、EVILの扮装で登場。さらにヒロムに対しても、トレードマークの舌出しポーズを真似してみせる。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 エルガンは得意の怪力で、BUSHI、ヒロム、内藤を続けざまに投げっぱなしジャーマンで投げ捨てると、さらに串刺しラリアット2連発からのスパインバスターを炸裂。本隊に流れを引き寄せるが、BUSHIの毒霧噴射で形勢逆転。SANADAにアルゼンチンバックブリーカーを仕掛ける最中に顔面にモロに食らった中西が、Skull Endに屈した。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 試合後、内藤がマットに寝そべっておなじみのポーズを決めると、エルガンもエプロンに寝転がって挑発返し。昨年はエルガンのケガで実現できなかった待望のタイトルマッチに向け、両者待ったなしをアピールした。

天コジに圧勝 KESが力の差見せつける

天コジに圧勝し歴然とした力の差を見せ付けた鈴木軍のKESことアーチャー&スミス組 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 鈴木軍のKESことランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.組が、天山広吉&小島聡の天コジに圧勝。かつてはIWGPタッグやNWAタッグをかけて激闘を繰り広げたライバルに、歴然とした力の差を見せ付けた。

 天コジの歴史と友情をもってしても、KESの卓越したタッグセンスには歯が立たなかった。KESは客席に水を撒き散らしながら入場すると、天山のモンゴリアンチョップ、小島のマシンガンチョップを軽くいなし、天コジにペースを握らせず。アーチャーへの合体の天コジカッターから、小島がラリアットでトドメをさそうとしたところ、スミスが飛び込んで救出すると、合体のキラーボムで完勝。札幌、大阪でのIWGPタッグ王座戦に向け、王座返り咲きに死角なしを訴えた。

天敵・飯塚の復帰で野上アナとの抗争再び

天敵・飯塚の復帰でテレ朝・野上アナとの抗争も再開。早速、ワイシャツを引きちぎられ上半身裸で実況 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 鈴木軍が2年ぶりに復帰したことで、あの男が再び“受難”。かつての因縁が、リングサイドで再燃した。
 第3試合のYOSHI−HASHI&邪道&外道組vs.飯塚高史&金丸義信&エル・デスペラード組では、デスペラードに首輪でつながれた飯塚が大暴走。放送席に座るテレビ朝日・野上慎平アナウンサーの元へと一目散に駆け寄ると、ワイシャツと永田Tシャツを強引に引きちぎってしまった。
 結局、野上アナは上半身裸にネクタイを締めた格好のまま実況を担当。後ほど、解説を担当した“ブルージャスティス”永田裕志に新しいTシャツをプレゼントされるまで、裸にジャケットという変態ルックのまま公衆の面前にさらされるという羞恥プレイを味わわされる羽目になった。

暴走の止まらない飯塚はYOSHI−HASHIをイスでメッタ打ちで反則負け 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 飯塚と野上アナの抗争は2010年8.8横浜大会で実況席にいた野上アナを襲撃したのを機に始まっており、13年ごろからさらにヒートアップ。上半身裸にするだけでは飽き足らず、スプレーを使ったボディーペイントを施し、ドラえもん風にした「ノガえもん」を誕生させるなど、新日本の名物となっていたが、14年5.25横浜アリーナ大会を最後に、抗争は一時終結。その後は鈴木軍が主戦場を他団体に移していたため、もっぱら、野上アナの敵はLIJへとシフトチェンジしつつあったが、ついに2年8ヶ月ぶりに飯塚の眠れる闘志に再び火がついてしまった。
 暴走の止まらない飯塚は、試合でも反則負け。札幌で一騎打ちを控えるYOSHI−HASHIをイスでメッタ打ちにした。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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