Bリーグ発足、高校生たちをどう変えた? スター候補たちが挙げた3つの効果
SNSを使ってプレーをチェック
Bリーグの動画をチェックし、モチベーションを高めているという北陸学院高の2年生エース・大倉颯太(中央) 【加藤よしお】
例えば今大会3位と躍進した北陸学院高(石川)の2年生エース・大倉颯太は、「ハイライト動画がTwitterやYouTubeにたくさん上がっているので、それを見て自分のモチベーションにしています。自分もBリーグのコートに立ちたいとすごく感じています」と語る。また、好きな選手として千葉ジェッツの富樫勇樹を挙げ、彼のプレーが動画に出てくる時はしっかりチェックして参考にしているという。
インサイドでの体を張ったプレーと要所での3ポイントを武器にし、バスケIQの高さも印象的だった同校の小室悠太郎も、「メディアの露出も増えてきてプロのバスケを見る機会が増えました。センターでも例えば外国籍選手のフィジカルの強さ、テクニックのうまさを見ることができて勉強になっています」と明かした。
経験値を上げる前座試合の存在
キャプテンを務めた神田大輔は、「(前座試合の)おかげで、みんなウインターカップのような大舞台でもしっかりしたプレーができたと思います。いつもと雰囲気が違う中でプレーできたのは、自分たちにとって大きなプラスだったので感謝しています」と、いつもと違う環境でプレーできる効果を強調した。
Bリーグとなってプロバスケットボールの露出が増え、盛り上がりを見せていることにより、現役の高校生選手にとってもトップリーグに触れる機会が増え、これまで以上に目指すべき舞台になっている。当たり前のことではあるが、トップリーグの発展は、下の世代にもいろいろとポシティブな効果をもたらすことをあらためて実感した。