中山金杯は「荒れない」ハンデ重賞? 新年好スタートを切る馬をデータ分析
枠番別成績
【表5】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
ただ、前走が重賞以外だった馬は1〜4枠で【0.0.0.23】と結果が出ていない。08年には1番人気のサイレントプライドが3枠で6着、15年に2番人気マイネルミラノが1枠で15着に敗退するなど、5番人気以内に推された6頭はすべて掲示板外に敗退した。前走重賞組は問題ないだけに偶然かもしれないが、気になる方は枠順確定後のチェック項目として欲しい。
前走クラス・レース別成績
【表6】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走チャレンジC(朝日CC、鳴尾記念)からの好走馬
【表7】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
その他重賞からの好走馬
【表8】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
オープン特別・条件戦からの好走馬
【表9】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
以上、中山金杯の傾向をまとめてみた。本稿執筆時点ではハンデは未発表だが、今回は金鯱賞組の登録がなく、チャレンジCも2頭のみ。表7本文で触れたように、この組で馬券に絡んでいるのは最先着馬。4歳の年齢はやや気になるが、優勝馬のマイネルハニーが該当する。また、ディセンバーSを制したツクバアズマオーは明け5歳、かつ上位人気必至、そして中山や芝2000m重賞で3着の実績を持ち、表9の各条件をクリア。金鯱賞組不在のため、例年以上にディセンバーS組にもチャンスがあるとみれば、こちらを上位に取る手もあるだろう。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。