【新日本プロレス】衝撃凱旋! 高橋ヒロムがKUSHIDAに圧勝 矢野が乱入! IWGPタッグ殴り込みを宣言

高木裕美

元GHCタッグ王者の矢野が突如出現

IWGPタッグ前哨戦に矢野が乱入! 1.4ドーム王座戦への殴り込みを宣言 【写真:宮木和佳子】

 東京ドームでのIWGPタッグ王座戦にまさかの急展開。現王者のタマ・トンガ&タンガ・ロア組、12.10宮城で「WORLD TAG LEAGUE 2016」2連覇を達成した真壁刀義&本間朋晃組の前に、思わぬ敵「X」が立ちはだかった。

ペースを乱された王者組は屈辱の大敗

【写真:宮木和佳子】

 真壁組とトンガ組は6人タッグによる前哨戦で激突。8分過ぎ、真壁組のパートナー、ジュース・ロビンソンをとらえた王者組が、合体の必殺技ゲリラウォーフェアでトドメをさそうとしたところ、突然ゴングが鳴り響いたため、トンガ組は攻撃をストップ。なんと、鐘を鳴らした主の正体は、最近、新日本マットから遠ざかっていた矢野通だった。
 このゴングでペースを乱されたトンガは、真壁のラリアット、本間のこけしロケットからのロビンソンのパルプフリクションに、まさかの3カウントを献上。タイトルマッチを前に、屈辱の大敗を喫してしまった。

真壁組、王者組に次々と急所攻撃

矢野はリングに上がると真壁組、トンガ組に次々と急所攻撃 【写真:宮木和佳子】

 私服姿の矢野は、リングに上がりこむと、真壁組、トンガ組に次々と急所攻撃を見舞い、「オレ様のいないところでタイトルマッチ、勝手に決めるな。1月4日、矢野通恒例のXはこのオレだ!」とマイクアピールし、YTRポーズでドヤ顔。すでにトンガ組vs.真壁組で正式決定しているドームでのタッグタイトル戦に、「X」として割り込むことを堂々と予告した。

 矢野は毎年、ドーム大会のパートナーを「X」として、14年にグレート・ムタ、15年にプロレスリング・ノアの丸藤正道&TMDK、16年にはブリスコ兄弟と、例年大物を連れてきていたが、今年は矢野自身の参戦が発表されておらず。だが、ついに矢野自身が「X」として名乗りを上げたことで、カードは一体どうなるのか、そして、パートナーは誰なのか、風雲急を告げてきた。

怒りのオカダ、オメガ急襲も返り討ち

【写真:宮木和佳子】

 セミファイナルでは、IWGPヘビー級王座前哨戦として、オカダ・カズチカ&YOSHI−HASHI&外道組vs.ケニー・オメガ&バッドラック・ファレ&高橋裕二郎組が激突。キレたオカダが奇襲をかけるも、返り討ちにされてしまった。
 12.10宮城大会では、オメガが試合後にオカダ、外道を急襲し、片翼の天使でKO。ダウンした2人を踏みつけ、レインメーカーポーズで挑発してみせた。
 怒りの収まらないオカダは、コーナーでいつものようにレインメーカーポーズを決めた直後、ガウン姿のままオメガを奇襲。外道と共に踏みつけていく。

【写真:宮木和佳子】

 さらに5分過ぎには、フラップジャック、リバースネックブリーカードロップを繰り出すが、オメガもKAMIKAZEからのムーンサルトプレス、コタロークラッシャーでお返し。一進一退の攻防の末、外道が裕二郎を外道クラッチでとらえ、勝利をほぼ手中に収めるも、オメガがVトリガーでカット。さらにオメガは、助けに入ろうとしたオカダにもVトリガーを突き刺すと、そのスキに裕二郎がピンプジュースで外道を仕留め、CHAOSに土をつけた。

オメガのVトリガーでダメージを受けたオカダは試合後も動けず 【写真:宮木和佳子】

 オメガはダウンした外道を踏みつけ、引き金を引くポーズ。さらに、Vトリガーのダメージで動けないオカダを見下ろし、若手にアイシングをお願いするなど、手負いの王者にお情けをかける余裕まで見せつけた。

NEVER王座前哨戦は後藤が制す

NEVER前哨戦を制した後藤は柴田の口撃に結果で応えてみせた 【写真:宮木和佳子】

 東京ドームでのNEVER無差別級選手権が決定した柴田勝頼と後藤洋央紀もタッグで対戦。後藤が柴田のパートナーの獣神サンダー・ライガーをGTRで仕留め、王座奪取へ気合を見せ付けた。
 柴田は12.5京都で後藤に勝利した際、「中途半端に拍車がかかってる」と痛烈批判。これで怒りに火がついた後藤は、12.10宮城で柴田からピンフォールを奪い返すと、その場で王座挑戦を表明した。
 すでに戦闘モードの両者は共に先発を志願し、ヘッドロックの応酬へ。5分過ぎには柴田が串刺しドロップキック、コブラツイストを繰り出せば、後藤も村正、バックドロップで反撃するも、即座に柴田もスリーパー、バックドロップ、武者返しで応戦。だが、後藤はライガー、柴田に続けて牛殺しを見舞うと、ライガーにGTRを炸裂。柴田の口撃に結果で応えてみせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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