【WRESTLE-1】本格始動の若手軍がベテラン軍に4連敗 河野がイケメンを粉砕 武藤が甲斐トリオで快勝

高木裕美

ルチャリブレ仕様のMAZADAが王座戴冠

【スポーツナビ】

 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ選手権試合では、MAZADAが児玉裕輔を破り王座初戴冠を果たした。

 いつもとは違い、メキシコ国旗をイメージしたコスチュームで登場したMAZADAは、技の部分でもルチャリブレをテーマにファイト。児玉も雪崩式スパニッシュフライ、顔面トラースキックなどを繰り出すも、MAZADAは顔面へのナックルで反撃。ツームストンパイルドライバーを切り返して児玉を脳天からマットに突き刺すと、さらにリストクラッチ式などの変形正田落とし2発でフィニッシュを決めた。

ベテラン軍が息の合った攻撃で王座奪取

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 UWA世界6人タッグ選手権試合では、近藤修司&葛西純&NOSAWA論外組が、稲葉大樹&アンディ・ウー&吉岡世起組を破り王座を奪取した。

 所属するユニットもバラバラの挑戦者組だが、個々の実力とベテランならではの息の合わせ方で、終始若手軍を圧倒。今年はWRESTLE-1チャンピオンシップ王者にも輝いた稲葉に照準を合わせると、NOSAWAの急所蹴り、葛西のパールハーバースプラッシュ、近藤のキングコングラリアット2連発でトドメをさした。

武藤が2016年白星締め&「ワイルドに行こうぜ!」

【スポーツナビ】

 スペシャル6人タッグマッチとして、武藤敬司&KAI&鷹木信悟(DRAGON GATE)組vs.征矢学&火野裕士&KAZMA SAKAMOTO組という異色の顔合わせが実現。新プロジェクト「PRO-WRESTLING MASTERS」を立ち上げるなど、54歳の誕生日を目前に精力的に活動する武藤が、鮮やかな勝利を決めた。

 武藤&鷹木が共に山梨出身であることから、KAIは「甲斐甲斐KAI」トリオだとアピール。同じアニマル浜口ジム出身の鷹木と、シャウトからの合体ショルダーを決め、「気合いだーっ!」と絶叫してみせる。

 2カ月連続の聖地登場となる武藤は、序盤からフラッシングエルボー、STFなどを繰り出すと、10分過ぎには征矢に低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー。征矢も武藤のライバル・蝶野正洋の得意技であるバタフライロックで反撃に出ると、火野のスプラッシュに続き、KAZMAもまたLOVEポーズからの顔面キックで挑発を仕掛けてみせる。

 だが、鷹木が征矢と火野をダブルのパンピングボンバー、フェースバスターで場外へ追いやり、すかさずKAIがトペスイシーダで足止め。その間に武藤がバッチリと構図を決めてからKAZMAにシャイニングウィザードを突き刺して勝利。

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 今月23日には54歳の誕生日を迎える武藤が、年内最後の聖地興行を白星で飾ると、全試合終了後も、征矢の呼びかけに応じ、「ワイルドに行こうぜ!」で1年を締めくくった。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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