サトノアラジン陣営は大外ブン回しを宣言 モーリス不在で大混戦!マイルCS座談会

競馬専門紙「優馬」

今度こそ今年こその馬たちも 逆転圏はコレだ

予定通りの調整ができている一昨年の皐月賞馬イスラボニータ(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

小桧山「展開については、俺もミッキー単騎で異論はないけど、それでも目標とされる立場になるんだし、そんなに楽な競馬にはならないと思うぞ。かと言って、他に速い馬もいないんだから、後方から直線だけでは厳しいとも思えるし、先行・好位で運ぶ自在性が要求されるよな」

デスク「ということでイスラボニータ◎なんだな」

小野智「前走は完調手前での2着。昨年のこのレースでも出遅れて流れに乗れなかったにもかかわらずの3着ですからね。スタートが良化している今年は勝てる計算ですよ」

小桧山「特に昨年は、上がり3ハロンがメンバー最速の33秒0だったからな。あの強かったモーリスを凌いでいるわけだし、今年のメンバーなら何とかなるだろ」

デスク「とはいえ、皐月賞馬でダービーも2着だった馬。マイルで勝ったのは新馬戦の1度きりなんだよな」

坂倉「僕は、この場でも再三言ってますが、以前からマイラーだと思ってましたよ。この秋は当初の予定だった毎日王冠を見送って富士Sを使ったわけですが、余裕残しの仕上げで好走できたのは、能力やマイル適性の証です。先週ビッシリやって今週は控えめという調整も“オーバーワークにならないように”という、陣営の予定通りですし、状態に関しても久々の勝利に手が届くレベルにありますね」

久光「過去2年連続2着のフィエロは、今年に入っての3戦の敗因がいずれも明らかですし、単純に着順だけの判断で人気を落とすのなら、むしろ買いですよね。ステファノスやストレイトガールなど、叩いて本番でキッチリ変わってくる藤原英厩舎の厩舎力にも期待します」

「使っては休みを繰り返してきた馬ですが、これまでも叩き2走目ではいつも良い状態を維持できていた頑張り屋ですからね。今回、スワンSの疲れもなく、叩いて動きに軽さがハッキリと窺えますし、ボリューム感も出てきた体に、2走目の上昇が頼もしく映りますよ。7歳で馬券に絡むのは難しいという過去のデータには目をつぶって、デキの良さに賭けてみたいです」

加茂「なんだかんだ言うても、フィエロは昨年のみならず、春の安田記念でも、サトノアラジンイスラボニータに先着しているんやし、マイルが舞台なら話は別やろ。目の上のタンコブが不在やったら難しく考える必要はないし、前走はスタートでミスった戸崎圭騎手の名誉挽回にも期待しますわ」

小野智「その戸崎圭騎手ですが“力があるのはわかってますけど、掴みどころがない馬で、どんな時にいいパフォーマンスができるかが難しいんですよね。僕が巧く力を発揮させられれば、チャンスは十分ありますが”と。良くも悪くもとれるコメントですが、私の評価は△です」

デスク「前走大敗からの巻き返しと言えば、ロードクエストだよな。ちょっと負け過ぎの感も否めないけど」

持木「前走の富士Sは、1000mの通過が59秒8という安田記念以上のスローペースでしたからね。これを枠なりに外々を回らされたとあれば、参考外と見ていいでしょう。けっして流れや相手に恵まれたわけではなかった京成杯オータムH勝ちの力を見直す手です」

目黒「前走では折り合いも欠いていましたが、引っ掛かる面が以前からあったわけでもなく、陣営も“例外的なもの”と捉えているようです。今回は早目に栗東入りしての調整となりますが、あのような極端なスローになる可能性も低いですし、本来の末脚を生かせる競馬ができると思います。大敗後でマークも薄くなっての激走、というシーンがあっても不思議はないですね」

伊利ロードクエストの母の父であるチーフベアハートは、代表産駒のマイネルキッツが春の天皇賞を制しているように、直線が平坦の舞台に強いんです。個人的にも新潟2歳Sがベストパフォーマンスだと思いますし、以来久々となる直線が平坦の京都コースで、末脚が炸裂すると見ました」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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