二冠達成かリベンジか!? 菊花賞を占う データ上はディーマジェスティが有力

JRA-VANデータラボ

セントライト記念組の前走着順別成績(過去10年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いてセントライト記念組を考えていく。表4は同組の前走着順別成績を示した。結論から言うと、神戸新聞杯と全く同じ考えでいい。セントライト記念でも3着以内の好走が求められ、なおかつ必ずしも勝利が条件ではない。ただ、今年に入っての実績は重要。セントライト記念1着馬で本番でも好走したのは、昨年のキタサンブラックと07年のロックドゥカンブのみ。前者は春にスプリングS、後者は6月にラジオNIKKEI賞を勝っていた。条件戦などで経験を積み、セントライト記念で重賞初制覇となった馬は苦戦している。

 セントライト記念2着馬で、11年菊花賞で3着に好走したトーセンラーも春にきさらぎ賞を勝っていた。その他に好走したスカイディグニティやフォゲッタブルは、春にクラシックを戦っていなかった。セントライト記念が重賞初挑戦というケースだった。

前走1000万クラス組の前走距離別成績(過去10年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走1000万クラス組の前走距離別成績。神戸新聞杯とセントライト記念組以外を狙うならば、前走1000万クラス組が基本となる。無論、勝っていることが条件で、なおかつ芝2400m以上のレースを使っているかが重要だ。芝1800〜2000mといった中距離を勝っているような馬は、大きな割り引きが必要。芝2500mが【0.0.0.5】である点は気になるが、なるべく長い距離を経験し、勝っていることがポイントだ。トライアル以外の重賞から好走した07年のアルナスラインも、芝2400mの京都大賞典を使っていた。

今年の菊花賞出走予定馬

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

【結論】
 それでは今年の菊花賞を占っていこう。出走予定馬は表6の通り。

 まずは神戸新聞杯組を見ていく。勝ち馬のサトノダイヤモンドを筆頭に、多頭数がエントリーしている。たが、本番でも有力視できるのは3着以内の馬まで。よって、勝ち馬に加え、ミッキーロケットとレッドエルディストが候補となる。春の実績ではサトノダイヤモンドが断然だが、神戸新聞杯での着差はわずかにクビ。2着馬とのタイム差はなかった。これは過去の傾向によると、危険と言える着差。とても勝利濃厚とは言い難い。むしろ、タイム差なしの2着に迫ったミッキーロケットの方に注目できる。配当妙味を考えても狙い目といえそうだ。少し離れて0.5秒差だったレッドエルディストという評価とする。

 続いてセントライト記念組を見ていく。3位までに入線し、登録があったのはディーマジェスティとプロディガルサン。こちらもディーマジェスティはクビ差の辛勝だったが、春に皐月賞を勝っているのは強力なプラス材料。一方、プロディガルサンは、春はクラシックに出走。純粋な上がり馬というわけではない。よって、ディーマジェスティのみを推奨する。本番ではサトノダイヤモンドと人気を分けそうだが、ディーマジェスティの方が有力と見たい。

 あとは、押さえとして前走阪神芝2400mの兵庫特別を勝ったシュペルミエール、前走札幌芝2600mの札幌日刊スポーツ杯を圧勝したウムブルフをマークする。

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント