◎候補ビッシュ&ジュエラーの信頼度は? 穴馬ゾロゾロで万券も狙える秋華賞座談会

競馬専門紙「優馬」

連穴なら? いやいやまだ居る大穴候補

デスク「あとは、来れば穴、といった馬たちだな。要らない馬も結構いると思うけど……」

田崎「いえいえ、今回は、正直言って“要らない”と切り捨てることができる馬がほとんど見当たらないんですよね。◎はスンナリと決まったんですが、印を打てなかった馬にも可能性がある馬がたくさんいるんですよ」

坂倉「穴なら、じゃなくて、僕はレッドアヴァンセに◎を打ちました。今年のローズSは道悪だったこともあって、着順を鵜呑みにはできないと思いますね。中でもこの馬は、坂が応えるタイプでもあり、度外視していいはずです。むしろ、年明けから春にかけて馬体維持に悩まされていただけに、18キロ増の馬体で出走できたことはプラスに捉えていいですね。ホームと言っていい京都コースなら面白いですよ」

瀬古レッドアヴァンセの前走は、4角を抜群の手応えで回って、直後にいたシンハライトを突き放すかと思える場面が一瞬ありました。結果的にはガス欠のような形で伸びが止まりましたが、坂倉君の言うとおり、前走は陣営にとっても体重を増やすことを重視しての仕上げだったので、8着という結果は気になりませんね。最終追いでも加減をせずにビシっとやれたのは、馬体維持の証拠ですし、叩いたことで中身は変わってくるはずです」

吉田「過去10年で逃げて連対した馬はゼロ。ローズSでシンハライトにハナ差まで食らいついたクロコスミアが嫌われてるのは、そんな理由や思いますが、デビュー以来11戦で逃げたのは前回が初めてなんですわ。本来はどこからでも競馬ができて、過去3勝とこのレースを熟知している岩田康騎手やったら、内をロスなく回って抜け出したブラックエンブレムやアヴェンチュラのイメージで乗ってくれるんやないかと思いますが」

目黒「前走は、馬場が渋っていたことと最内枠だったことを考慮した鞍上の思い切った作戦だった、とのことです。結果的に功を奏したわけですが、道中で少し掛かり気味になっていたにもかかわらず、ゴール前でもう一度加速してオークス馬を苦しめた点は評価していいと思いますね。“春は抽選除外となった桜花賞に向けてギリギリに仕上げたので、その後のフローラSではテンションが上がって全く力を出せなかった。その点を考慮して中間は馬なりの中心の調整だけど、精神的にだいぶ大人になっている”とは、担当の北添助手。デビューから北海道で実績を残したように、小回りは得意ですから、舞台も合いそうですよね」

瀬古「鞍上込みでちょっと怖いのがパーシーズベストですよ。担当の久保助手によると“ルメール騎手が昨年乗ったタッチングスピーチに似ていると言っていた”そうなんです。そのタッチングスピーチは6着と敗れましたが、ローズSを勝って2番人気になったほどの馬ですから、それだけの能力を秘めていると見ることもできます。前走の紫苑Sも、初の重賞挑戦を考えれば、上々の内容に思えますし、流れ次第では可能性もあるのではないでしょうか」

目黒「ローズS3着のカイザーバルは、14キロの馬体減での出走でしたが、陣営によると“2走前は滞在競馬ですからね。細く見えなかったし、イレ込んで減ったわけでもないから、あれくらいで問題ないでしょう”とのこと。実際、折り合いが付いて、直線でもしっかり脚を使っていましたし、今回は大幅な馬体減がない限り大丈夫でしょうね。折り合いひとつでチャンスはあると思います」

守屋「鹿戸雄厩舎の“二の矢”ダイワドレッサーは、前走が“オークスは大外枠からスタートで大きく外にヨレるロス。それでもよく差を詰めたし、力はある”という師の言葉通りの好走でしたが、使うとガタっと来る馬なので、ここまで大事に使われてきた形です。ぶっつけも予定通りのローテーションで、“体も増えていい状態”とのこと。押さえる価値がありますよ」

デスク「あと、俺が個人的に怖いと思っているのがフロンテアクイーンなんだ。国枝厩舎が栗東へ入厩させて、というパターンは過去にも結果が出ているからな」

目黒「担当の助手さんによると“環境の変化にもすぐに対応して、美浦にいる時と変わらない雰囲気”とのことです。オークスがコンマ4秒差、前走も不利を受けながらよく伸びていましたし、是非とも押さえておいてくださいね、デスク」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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