◎候補ビッシュ&ジュエラーの信頼度は? 穴馬ゾロゾロで万券も狙える秋華賞座談会
逆転も十分 ダークホースはコレだ
パールコード陣営は今回の舞台設定に自信あり(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
伊利「パールコードは、フローラSでビッシュに先着しています。そこでのビッシュが必ずしも全能力を出し切ったとは言い難いですが、前走に関してはこちらが出し切れなかった形ですし、そう差はないと見ていいでしょう。人気の差を考えても、狙い目十分だと思います」
小桧山「ビッシュは鞍上込みで人気になり過ぎだし、ジュエラーはいくら休み明けだったとはいえ前走からは飛びつけないよな。俺も、前走の負けが今回につながると見てパールコードを狙ってるんだ。大型馬だけどレースセンスは高い馬で、むしろ器用さがあるから、舞台も向いていると思うな」
加茂「中内田師も“春は番組がなかっただけで、内回りの2000mを走らせたかった”と、舞台設定に自信を見せてはりました。前走は、不利だけやなく、トライアル仕様の造り。おまけに、輸送で思った以上に体が減ったとのこと。見栄えのするボリュームある馬体で、予定の調教メニューも消化できてますし、本来の立ち回りができれば、勝負になっておかしないですわ」
持木「僕は今一度デンコウアンジュに賭けてみます。“勝ち馬以外に内容がなかった”と、久光君にバッサリ斬られたローズS組ですが、スローな流れの中で後方から脚を伸ばしたのは、シンハライトとこの馬だけでした。最終追いのラスト1ハロンも11秒1と鋭く伸びて上積みをアピールしていますし、これで来なければ見限ります」
菅「デンコウアンジュは10月に入ってからやっと調教で目に入ってくるようになりました。実は2歳暮れの阪神ジュべナイルで◎を打ったんですが、それ以降は一度も良く見えたことがなくって、ずっと無印にしていたくらいなんです。前走でテン乗りだったこともあってか4角まで慎重に馬とコンタクトを取っていた鞍上にも好感が持てますし、この時季が良いこと、京都の直線が合うこと、そして何より状態が良いことで、久々に◎です」
目黒「デンコウアンジュの前走時は、“休み明けでリラックスし過ぎている”と、陣営の感触も今一つでしたが、地力を示す内容でしたね。今回は“2歳時や今年の春と比較しても体がだいぶしっかりしてきた。京都の内回り向き、という感じはしないけど、シンハライトがいない今回のメンバーで、力差は感じない”と、陣営の感触もグンと上向いています。鞍上も2度目なら癖を掴んでいるはずで、前走以上にやれていいですね」
中邑「僕は、有力馬の離脱でレベルが下がったのなら、上り馬の出番だと思います。中でもミエノサクシードですね。3走前まではゲートに大きな課題があった馬ですが、そんな弱点を克服したここ2戦は別馬のような強さでした。特に、良馬場だった2走前は、同日の1600万戦をコンマ6秒も上回る優秀な時計でしたし、調教の気配からもその勢いを持続できていると思いますね」
須藤「確かに、ミエノサクシードのここ2戦はビックリするほど強かったですよね。条件上がりの馬の好走例がけっして多いレースではないんですが、あの強さで今年のメンバーなら、突き抜けてしまいそうな気もしますよ」
瀬古「時計的には平凡に見える前走にしても、上がり勝負となって残り2ハロン目のレースラップが10秒6だったんですが、そこで抜け出しているんですからモノ凄い脚を使ったことになります。鍵となるのは、京都内回り2000mへの対応でしょうが、初の一線級相手でも、と思える決め手を持っていることは確かですね」