【K-1】久保優太、ウェルター級で再び世界一の座へ「残りの格闘技人生のためにも負けられない」

K-1実行委員会

ウェルター級に階級を上げ再びK-1で世界の頂点をめざす久保優太 【(C)M-1 Sports Media】

 11月3日(木・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K−1 WORLD GP 2016 JAPAN〜初代フェザー級王座決定トーナメント〜」。ウェルター級(−67.5kg)スーパーファイトで牧平圭太と対戦する久保優太は、−65kg(現スーパー・ライト級)からウェルター級に階級を上げ、再び世界の頂点をめざす。旧K−1では−63kg日本トーナメントを制し、GLORYフェザー級世界トーナメントで優勝した久保は、新生K−1では思うような結果を残せずにいたが、“ベスト”なウェルター級で「『久保優太が復活した!』というところを見せたい」と意気込む。

今度こそ“新生・久保優太”を見せたい

――今回からウェルター級(−67.5kg)に階級を上げる形になりました。階級を上げることは以前から考えていたのですか?

 ずっと考えていましたね。4年前ぐらいに将来的には−70kgに上げると宣言して、そこから身体作りをバンバンやっていました。その中で新生K−1で−65kg(現スーパー・ライト級)ができるということで、少し無理をして体重を落としていたので、自分的にはウェルター級がベストかなという感触がありました。なので今回こういった形で新階級のチャンスをもらえて、自分の中で「おっ!来たか!」というのがありました。

――新生K−1のスタートに合わせて、−65kgに体重を合わせていたという状況だったのですね。

 はい。なので減量はちょっと辛かったです。3月の試合もかなりムキムキマッチョになったんですけど、あの時は11kgほど減量して干からびてました(苦笑)。3月の減量は過酷でしたね……。

――本格的にウェルター級で戦うことが決まり、試合のための練習を続けているところだと思いますが、コンディションはいいですか?

 かなりいいですね。スーパー・ライト級時代は体重を落としていくにつれて、最後の方は減量のための練習や(コンディションを)調整するための練習になっちゃっていましたが、今はそこでもしっかり練習できるという部分でウェルター級の方がいいかなと思っています。

――久保選手にとってパワーもスピードも全てを活かせられるのが、この階級だという手応えはありますか?

 そうですね。「今度こそ!」という言葉を何回言っているか分かりませんが(苦笑)、今度こそ“新生・久保優太”を見せたいです。

――階級のこともあったかと思いますが、まだ久保選手は新生K−1で思うような活躍ができていないと思います。それは久保選手にとっても心残りですか?

 やっぱりそれはあります。2011年に旧K−1のトーナメントがあって、僕はそこで優勝することができました。K−1が活動休止してから、GLORYの世界トーナメントで優勝したり、この世界を引っ張ってきたのは自分だという自負もあるのですが、K−1が復活してからは結果を残すことができなくて……悩みました。
 本当に、今年は特になんですけど「このまま引退してしまおうか」と思ったことが何度もあって……。そんな中、いろんなことを考えて、もう一度頑張ろうと思えるような出会いがあったり、支えてくれる人のおかげで、自分は復活できました。だから今回は「久保優太が復活した!」というところを見せたいと思っています。

自分がウェルター級でエースになります

3月の試合では11Kgという過酷な減量で試合に臨んだ久保 【中原義史】

――一選手として「また輝きたい」や「もう一度、世界一の座につきたい」という気持ちが強くなっていますか?

 すごく強くなっています。3月の試合の時、僕が試合に出るとなったら、プロ志望の選手たちがジムにめちゃくちゃ集まってきたんです。“自分と一緒にやりたい”ではないですけど、ジムへの問い合わせが多くなったり、すごく反応・反響がありました。
 僕は今年で29歳になるんですけど、自分の格闘技人生を考えたら、プロでもう12年やってきて、あと本当にやれて5年ぐらいだと思うし、ピークは3年ぐらいだと思うんです。そこでこれから自分が結果を残せるかどうかと言われたら、それは分からないですけど、本当に1試合・1試合を大切にして、今ジムで育っている選手たちのために自分の背中を見せて、追いかけてもらえるようになりたいと思います。

――久保選手も若いイメージがありましたが、自分に憧れてプロになりたいという選手が出てきて、責任感や使命感が芽生えてきたんですね。

 芽生えましたね。自分も今までずっと若いつもりでいるんですけど、ふと鏡を見て「あっ、白髪かな?」と思っちゃったりもするし(笑)、なかなか疲労が抜けなかったりもします。でもそういう時こそ、支えてくれる人であったり、自分に憧れて付いてきてくれる生徒、プロの選手たちがすごく力になります。その子たちのためにも僕は絶対に負けないと誓って頑張ろうと思ってます。

――対戦相手の牧平圭太選手にはどんな印象をもっていますか?

 手足が長くて、手数も出し続けるので、K−1らしいいい試合になるんじゃないかなと思っています。

――久保選手がウェルター級でエースになる&K−1の世界チャンピオンになるという目標を掲げてる以上、ここで強さを見せなければならないという気持ちはありますか?

 ここでは負けられないと思ってますね。本当に自分はウェルター級で世界一になって、いずれは他の階級でもチャンピオンになることを目標にしています。それがスーパーライト級なのか、スーパー・ウェルター級(−70kg)なのか。それはウェルター級で自分がチャンピオンになって、初めて出てくる目標だと思うのですが、その最低ラインとして、自分の残りの格闘技人生をかけるためにも今回のチャンスは絶対に逃せないと思ってます。

――それでは最後に久保選手が新階級ウェルター級で試合をするところを楽しみにしているファンの皆様にメッセージをお願いします。

 自分がウェルター級でエースになりますので、その姿をぜひ見てくれたらと思います。よろしくお願いします。
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