【ノア】矢野丸藤がオカダ組倒しGHCタッグ死守 邪道&外道がGHCジュニアタッグ初戴冠

高木裕美

GHCヘビー戴冠に向け中嶋が絶好調アピール

絶好調の中嶋(左)がGHCヘビー初戴冠に向け止まらない! 【横田修平】

 セミファイナルでは、23日の神奈川・横浜文化体育館大会のメインイベントでGHCヘビー級王座を争う王者・杉浦貴と、挑戦者の中嶋勝彦がタッグマッチで前哨対決。王座初戴冠に燃える中嶋が、その気合を存分に見せつけた。

 開始早々、中嶋は奇襲を仕掛けてきた杉浦を場外戦で鉄柵に打ち付けると、リング上でもエルボー連打からビッグブーツ、サッカーボールキック2連発。だが、杉浦もお返しのイス攻撃から強烈なエルボーを連発。中嶋は大の字になってダウンしてしまう。だが、10分過ぎには、杉浦に対しフェイントのキックからのドラゴンスクリュー、串刺しハイキックを見舞うと、杉浦の雪崩式ブレーンバスター、逆エビ固め、ジャーマンスープレックスを食らいながらも、ミドルキックでダウンを奪い返す。さらにイス攻撃をハイキックで阻止し、杉浦のパートナーの飯塚高史をランニングキックからのバーティカルスパイクで粉砕。悲願の王座奪取に向け、「止まらない」絶好調ぶりをアピールした。

邪道&外道が「レェェヴェルの違い」を見せ付ける

邪道&外道が桃の青春タッグからGHCジュニアタッグのベルトを奪取 【横田修平】

 GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権では、新日本プロレスの邪道&外道組が、桃の青春タッグこと原田大輔&小峠篤司組を破り王座初戴冠。プロレス界を代表するベテランタッグチームが、新たな称号を手に入れた。

 両軍は6.21後楽園で同タイトルを賭けた3WAYマッチで対戦。邪道&外道組は勝敗には関係なかったことから、8.21有明コロシアムでV4に成功した王者組が、リング上から邪道&外道を呼び出し、挑戦者に指名した。

 30年近い圧倒的なキャリアと、様々な団体を渡り歩いてきた抜群の知名度を誇る邪道&外道は、ホームリングさながらに観客を味方につけ、雰囲気でさっそく若き王者組を飲み込むと、試合運びでもまったくスキを見せず。25分以上にも及ぶ長期戦で、終始余裕を見せ付ける。

 20分過ぎ、邪道が王者組の合体ニーアッパーからのデスバレーボムでダウンする場面もあったが、この最大のピンチも連係で乗り切ると、レフェリーへの誤爆を誘うスキに、外道が小峠に急所攻撃。さらに合体のスーパーパワーボム炸裂から邪道がクロスフェースオブJADOでとらえ、シングル&タッグのGHCジュニア2冠王であった小峠からギブアップを奪い取った。

試合後はケンオーハラが次期挑戦者に名乗りも「顔じゃねぇ」とバッサリ 【横田修平】

 試合後、ケンオーハラこと前王者組の拳王&大原はじめが早くも次期挑戦者に名乗りを上げるも、邪道は「顔じゃねぇんだよ」と一蹴。外道も「おまえらは邪道、外道には絶対勝てない。なんでか分かるか? レェェヴェルが違うんだよ」と切り捨てると、両軍はリング上でもみ合った。

2/2ページ

著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント