南アフリカを破った代表選手6人が集合 1年前の歓喜、3年後の夢の続きを語る
南アフリカを破った大金星から1年。選手たちがその当時を振り返り、3年後の2019年W杯について語った 【写真:ロイター/アフロ】
手応えを感じた前半の戦い
あいさつに立った組織委員会の嶋津事務総長 【スポーツナビ】
続いてゲストの大畑さん、吉木さんが登場。司会の村上さん、矢野さんとともに強豪・南アフリカを破ったW杯イングランド大会の放送に携わっていたこともあり、その思い出で盛り上がる。そして、6選手が矢野さんの呼び出しにあわせて登壇。会場から大きな拍手で出迎えられた。
話題はちょうど1年前の南アフリカ戦になり、会場では試合のハイライト動画が上映される。前半7分、日本が五郎丸歩のペナルティゴールで先制する場面で会場が最初の歓声に包まれる。村上さんが「日本中はまだ五郎丸のルーティンを知らなくて、ここからフィーバーが始まったんですね」とコメントすると、早稲田大の同級生でもある畠山が「本当にただただ悔しいですね(笑)。同級生ががんばっているなーとそのころは思っていたのですが、こんなことになるとは思っていませんでした。今は『おフランス』に行っちゃいましたね」と冗談混じりで語り、会場を笑わせた。
前半29分に日本がリーチマイケルのトライ、続くゴールキックも五郎丸が決めて10−7と逆転したシーンでは、山田が南アフリカの印象について「フォワードは強かったですがバックスは特に強いとは感じていませんでした」と手応えを感じていたことを明かした。
逆転トライで会場も拍手に包まれる
勢ぞろいしたラグビー日本代表選手たち。(左から)マフィ、堀江、畠山、山田、田中、大野 【スポーツナビ】
そして試合は29−32で3点を追う展開で日本は、確実にペナルティゴールを狙うのではなく、トライによる逆転勝利を狙いスクラムを選択。そして、42分にカーン・ヘスケスが奇跡の逆転トライを決めると、会場はこの日一番の拍手に包まれる。それぞれが367日前のあの瞬間の思い出を語り、会場の1人1人があの瞬間のことを思い出している様子だった。
大ベテランの大野は「テレビをつけてラグビー選手が出ているという環境になったのは本当にうれしいです。日本のW杯の歴史といえば、95年南アフリカ大会のニュージランド戦で17−145という大敗をしましたが、その世界へのイメージを塗り替えることができました」と、締めくくった。