福原「やはり神様はいるんだな」 銅メダル・卓球女子代表のコメント
石川、エース対決は「自分からやりたいと言った」
石川は第2試合でエース対決を制し、日本の銅メダルをぐっと引き寄せた 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
うれしいです。準決勝は負けてしまって残念でしたけど、3位決定戦で勝てばメダルを持って帰れるので、みんなで力を合わせて頑張ろうと良い準備ができました。試合が始まっても、どんな状況になっても自分を信じて、仲間を信じてできたと思います。
――第2試合の立ち上がりは攻め込まれたが?
第1ゲームで3−7になったと思うんですけど、自分が凡ミスばかりしてしまっていたので、しっかりやれれば問題ないかな、いけるかなと思っていました。
――冷静に考えながら、練習の成果が出ていたように見えたが?
4年前(のロンドン五輪シングルス・3位決定戦)で負けていた相手(フェン・ティアンウェイ)だったので、こうして今回対戦の機会を得て4年間の成長をぶつけたかったですし、自分の今の力を出せば勝てると自信を持ってプレーできたので良かったです。しっかり準備もしてきたし、こうして対戦できるのがすごく嬉うれしかったので、絶対に勝って1勝1敗に戻そうと思っていました。
――ゲームポイントを取られてから、5連続得点で第1ゲームを奪った。何かを読み切ったのか?
しっかり自分のプレーができれば挽回できると思っていました。前はラリーになると力負けしていたのですが、今日はラリーになっても勝てていたので、落ち着いてやれば絶対に大丈夫と(自分に)言い聞かせてプレーできました。あとはサーブレシーブで先手を取れたのが良かったです。
――ドイツ戦の苦しい体験をどのように乗り越えた?
本当に準決勝は惜しくて……。みんながすごく悔しい思いをした準決勝だったのですが、まだメダルを取れるチャンスはあったので、落ち込んでいる場合じゃないとみんなで切り替えられました。自分が必ず2勝すれば、あとは2人が絶対に勝ってくれると思っていました。
――準決勝の翌日のミーティングではどのような話をしたのか?
自分から「フェン・ティアンウェイ選手とやりたいです」と言いました。前半そこで勝てればチームに流れができると思っていたので、村上(恭和)監督に自分の気持ちを伝えました。
――石川選手から両選手にはどのように声をかけた?
みんなで「明日勝てばメダルだから頑張ろう」と話して、2人とも落ち込んだ姿を見せずに(今日の)試合に向けて準備をしていたので、気持ちも盛り上がったし、絶対に勝つんだという気持ちを3人であらためてもっと強く持つことができました。
――これまで石川選手から、結束を高める声をかけることはあったのか?
どちらかといえば私はそういうのが苦手なタイプで、今まではそういうことがほとんどありませんでしたが、今日はなるべく自分から声をかけていこうと思っていました。ロンドンでは一番年齢が下だったのですが、4年経って、福原さんとは10年間一緒に戦ってきて、美誠ちゃんとは初めての五輪なので、自分からどんどん声をかけて、励ますことができたらいいなと思っていました。
――ロンドンの銀メダルと今回の銅メダルはどう違う?
私の中では本当に、今回の方が重いというか、苦しい試合がたくさんありました。個人戦で初戦敗退してしまってすごく苦しかったので、そこからは「団体戦で絶対に挽回するんだ」という気持ちで臨めました。
また、団体戦は私自身全勝で終わらせることができたので自信にもなりましたし、練習の成果が出せました。教えてくれた人たちに少しは恩返しができたかなと思います。
――個人、団体戦とも中国と戦わずに終わったが?
(中国勢と)対戦することを目標にしていたのですごく悔しいですけど、もっと努力をしていけば4年後にそういうチャンスが必ず来ると思うので、これからの宿題になりました。
――東京五輪ではどのような役割を担いたい?
やっぱり4年後もチームを引っ張れるような選手でいたいです。個人戦ではリベンジしたいですし、団体戦ではもっと引っ張っていける選手になりたいです。
――今回のチームはロンドン五輪と比べて、どのようなチームだった?
3人の個性をすごく生かせてチームの力になって、最後は3人が結束して本当に大きな力になったので、本当に良いチームで戦えたなと思います。団体戦はやっぱりチームワークがすごく大事なので、今日は特にチームワークの勝利だと思います。