【新日本プロレス】オメガが内藤との死闘を制しBブロック突破 史上初の外国人レスラーG1王者に前進

高木裕美

中嶋はIWGPインター王者エルガンから貴重な1勝

中嶋はIWGPインターコンチネンタル王者エルガンから貴重な1勝 【横田修平】

 プロレスリング・ノアから初参戦した中嶋勝彦は、IWGPインターコンチネンタル王者のマイケル・エルガンから貴重な1勝を奪った。
 中嶋はテーピングをしたエルガンの左肩に容赦なく蹴りや鉄柱攻撃を加えると、ドラゴンスクリュー、串刺しハイキック、ミサイルキック、R15、バックドロップ。ラリアットもドロップキックで迎撃してみせる。

【横田修平】

 だが、エルガンもミサイルキックをキャッチし、ダイレクトにパワーボムで叩きつけるパワー殺法。中嶋はエルガンボムを丸め込んで切り返すと、ミドルキック、トラースキックからのバーティカルスパイクで巨体を粉砕した。

柴田はEVILに敗れ決勝進出ならず

優勝決定戦進出の可能性を残していた柴田だがEVILに敗れ万事休す 【横田修平】

 NEVER無差別級王者の柴田勝頼は、後輩のEVILに屈辱の黒星。メインで争った内藤、オメガの両者に直接対決で勝利していながら、決勝進出のチャンスを逃した。
 EVILは柴田の負傷した右肩を鉄柱、イスで痛めつけると、柴田はあえて右肩を突き出し、「来いよ」と挑発。さらにフロントネックチャンスリー、コブラツイスト、武者返し、ダブルアームスープレックスと攻勢に出るも、EVILは肩口に頭突きを連発して、ラリアット、ハーフネルソンスープレックスとたたみかけると、ラリアット、ダークネスフォール、EVILの波状攻撃で劇勝。G1決勝の大舞台で、後藤との同級生対決実現を願っていた柴田の夢を打ち砕いた。

矢野は同門YOSHI−HASHIにも金的攻撃

同門YOSHI−HASHIを金的攻撃から丸め込んで3カウント奪取。最後まで矢野らしさを貫いた 【横田修平】

 星取り争いをかき回した矢野通は、YOSHI−HASHIにもお得意の金的攻撃で勝利。CHAOS同門対決ということで、先輩に敬意を表そうとするYOSHI−HASHIを、握手と見せかけて丸め込むと、ニュートラルコーナー、さらには青コーナーのコーナーマットをはがして殴打。YOSHI−HASHIもすかさずやり返すが、直後に矢野が金的攻撃から丸め込んで3カウントを奪った。

本間は永田から初勝利で3勝目

本間はこけしで永田から初勝利を奪い3勝目 【横田修平】

 昨年の1勝から大きく飛躍した本間朋晃は、最終戦でも永田裕志に辛勝し、3勝という結果を残した。10日のエルガン戦で肋骨を骨折し、左ワキ腹にテーピングを施していた本間に対し、永田はテーピングをはぎ取り、容赦なく攻め立てると、雪崩式エクスプロイダー、大☆中西ジャーマン。だが、本間はバックドロップを切り返すと、こけしロケット、こけし落としからこけしを炸裂。永田から初勝利を挙げた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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