【新日本プロレス】内藤がLIJ同門対決を制し単独首位に浮上 オメガ、エルガン、柴田ら5選手が同率2位

高木裕美

永田は4敗目で最年長優勝の夢断たれる

オメガに敗れ永田の史上最年長優勝の夢は打ち砕かれた 【横田修平】

 セミファイナルでは、18年連続出場の最多記録を持つ永田裕志が、ケニー・オメガに敗れ無念の4敗目。優勝戦線から脱落した。
 オメガは序盤から永田のヒザに狙いを定めると、敬礼ポーズをパクって挑発してからの足4の字固め。さらにコタロークラッシャー、KAMIKAZE、ムーンサルトプレス、フルネルソンスープレックス、ランニングキック。

オメガの片翼の天使に撃沈

【横田修平】

 永田もトップロープを使ったネックスクリュー、ニールキック、白目式腕固めからアームブリーカーと腕攻めでお返し。オメガのVトリガー、永田のエクスプロイダーによる打ち合いから、オメガが片翼の天使でフィニッシュ。永田の48歳4カ月での史上最年長優勝の夢は、打ち砕かれた。

本間は中嶋に敗れ負け越し確定

本間を下し4勝目を挙げた中嶋 【横田修平】

 すでに優勝争いから脱落した本間朋晃はプロレスリング・ノアの中嶋勝彦にも敗れ、5敗で負け越しが確定した。
 本間は中嶋の鉄柵攻撃、鋭い蹴りに大苦戦。それでも5分過ぎに小こけしを決めると、中嶋の投げっぱなしジャーマンを食らった直後に、すぐさま起き上がってラリアット。さらに中嶋の背中、正面にこけしロケットを打ち込むと、コーナーからのこけしを狙うも、かわされて自爆。すかさず中嶋がR15、バックドロップとたたみかけ、PKからのバーティカル・スパイクで完勝した。
 敗れた本間は、中嶋が差し出した右手に握手で呼応。健闘をたたえ合った。

柴田がYOSHI−HASHIを下し4勝目

スリーパーからのPKで粘るYOSHI−HASHIを粉砕 【横田修平】

 NEVER無差別級王者の柴田勝頼は、YOSHI−HASHIをPKで下し4勝目。同率2位に並び、優勝争いに踏み留まった。
 額をつけてのにらみ合いから高速エルボー合戦を繰り広げるなど、互いの意地をぶつけまくると、YOSHI−HASHIはパワーボムからのジャックナイフ式フォール、スワントーンボムと勝負をかけるが、柴田は至近距離から顔面にヒザをぶち込み、羽根折り固めで捕獲。さらにスリーパーからのPKで息の根を止めた。

エルガン、矢野に足元すくわれ痛恨黒星

エルガンに逆転勝利の矢野はしてやったり 【横田修平】

 前日までは内藤と並び首位タイに立っていたマイケル・エルガンは、クセ者・矢野通の奇策に足元をすくわれ、痛恨の黒星となった。
 矢野の握手とみせけての奇襲を怪力で封じたエルガンは、矢野のコーナーマットはがしもブロック。ボディースラム、ラリアットからのエルガンボムで短期決戦をもくろむも、矢野は浅見レフェリーのブラインドをついての急所蹴りからの赤霧で3カウントを奪取。鮮やかな逆転勝利で観客の大歓声を浴びた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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