ロズベルグが対応力でハミルトン突き放す 今宮純のヨーロッパGPインプレッション
光るフォース・インディア勢
クラッシュやグリッド降格から表彰台へと挽回したセルジオ・ペレス 【XPB Images】
ところがペレスはフリー走行3回目でクラッシュ、15コーナーのミスを自己批判せねばならなくなった。それによって限界をつかんだものの、代償としてギヤボックス交換ペナルティを受けねばならず、チームスタッフに緊急修復作業を強いることに……。彼自身は予選を前に、メンタルの“修復作業”が必要だったはずだ。クラッシュした直後、すぐアタック・モードにスイッチが入るかどうか。そこに注目していると予選Q1で3位、Q2も3位、Q3に2位タイムへと高めていった。開幕から不運があっても、すべて完走してきている今年のペレスの芯の強さ、たくましさを再認識する。それはレース最終ラップにキミ・ライコネンをとらえ、きっぱり抜いて3位でゴールした場面にも言える。
現在フォース・インディアはコンストラクターズ・ランキング5位。昨年の8戦終了時点と同じでも、獲得ポイントは31点から59点と倍増に近い。直近のライバル、4位ウイリアムズに31点差、じわじわと接近中である。
(今宮 純/Text:Jun Imamiya)