パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント　浜野ゴルフクラブ（千葉県）第1日

　記憶よりも記録。史上初のレコードを目指し、永井花奈が第2日の奮闘を誓った。今大会は、個人最多３週連続ホールインワンの大記録がかかっている。チャンスは各日４回。第1日は不発に終わった。

　「優勝争いなどとはまったく違う。同じナイスショットにしても、必ずピンを狙っていかないとダメです。しかも、距離を合わせて横から行くなどでもいい結果にならない」と前置きし、前２週の快挙は「距離がピッタリのクラブが必要です。しかも、風の読みなどがバッチリで迷いがあってもダメ。いずれも、決め打ちでもう、これしかない－そんな状況でした」と振り返った。

　続けて、「きょうはそんな状況ではなかった。４番が横４メートル、８番は距離が合っていたけど、方向が…。カラーでした。それから、14番が７メートルで、18番は距離に合うクラブ選びが難しく、ピンの奥へ」と話した。

　一打必中の離れ業は、そう簡単にできるものではない。それは誰もが重々承知している。しかし、3週連続のミラクル達成を見てみたい。それこそ、目前でそのシーンに立ちあうことができれば、一生の思い出になる。「状況にもよるけど、狙ってみます。運も大事ですけどね」と言葉に力を込めた。

　一方、ホールインワン関連では、アクサレディスから5週連続達成のJLPGA記録を更新中だ。これまた、偉業だろう。22日、28歳の誕生日を迎えた山内日菜子は、「27歳の一年間、優勝することができなかった。だから、28歳のこの一年間に、優勝します」と新たな目標を掲げた。実は、もうひとつ胸に秘めたテーマがある。

　「今まで長い間、プレーをしてきても私はプライベート、試合にかかわらず一度もホールインワンを出したことがありません」。続けて、「(ホールインワン最多記録の)藤田さいきさんへ、7回目を達成した富士フイルム・スタジオアリス女子オープンの翌週、どうしたらホールインワンを達成できますか、とおうかがいしました。そうしたら、狙おうという気持ちが足りていない、とアドバイスを受け、なるほどなぁ、と感服したところです」と、語っている。

　では、この日はどうだったかといえば、「(同組でプレーした)蛭田(みな美)さんのギャラリーになってしまった。本当にすごかったですからね。とても楽しいラウンドでした」と笑顔でひとこと。ただし、明日は、「調子は、まぁまぁかなぁ。あすはピンをしっかり狙っていきます」とチャレンジを宣言した。

　アマチュアの夢でもあるホールインワンだ。ましてや、今大会はコースレイアウトが変更され、パー3の18番が最終ホール。エースの競演ともなれば、さながら黄金週間である。(青木　政司)