武豊ラニ、ベルモントS制覇の可能性 コース・相手関係・血統…偉業へ追い風

JRA-VAN

ナイキストほか有力馬の離脱も大きい

すべての条件が好転、大偉業の可能性も十分だ 【photo by Tomoya Moriuchi】

 出走メンバー的には、今年の3冠戦線の主役級でケンタッキーダービーを制したナイキスト、同レース3着馬のガンランナーなど、有力馬が相次いで離脱したことも大きい。目下、最大のライバルとなるのはプリークネスSの覇者・エグザジュレイターだが、この馬は、フロリダダービー、プリークネスSを見れば分かるように、沼のような大荒れの馬場が得意で、逆にコンディションの良い馬場では能力を発揮できずに取りこぼすこともしばしば。付け入る隙は十分にある。

 血統的な面からは父・タピット、母父・サンデーサイレンスはバリバリの米国血統。ラニがあっさりと勝っても不思議ではない。とにかく、ラニにとっては追い風となることばかりだ。

 以上のことを踏まえると、日本馬によるベルモントS制覇の可能性も十分に見えてくる。米3冠全出走のさらに上を行く大偉業に期待したい。

text by Kazuhiro Kuramoto

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