木村沙織「プレッシャーを力に変えて」 女子バレー五輪世界最終予選に向けた会見
会見後、眞鍋政義監督の囲み取材のコメント
眞鍋監督は、キャプテンになったことによる木村の変化を語った 【坂本清】
(OQTは)W杯や世界選手権とは違う雰囲気があります。気持ちをさらに引き締めて、14日から最大集中で臨みたいと思います。初戦のペルー戦から必死にやるしかないなという思いでいっぱいです。
(中国遠征の反省点はどこで、それは改善できた?)中国のサーブは高いところから、いろいろな変化をつけて打ってきます。サーブレシーブを含め、ディフェンスの練習を数多くこなしてきました。中国の高さ・パワーに対してディフェンスがうまくいかなかった。それとアタックが中国の高いブロックにシャットアウトされることが多かったです。最終的にはアタッカーの技術にはなりますが、それを助けるために、セッターであったりブロックのカバーをチームとしてどうするのか。そこを積極的に取り組んできました。
(木村がキャプテンになって3シーズン目だが変化を感じる?)それは日々感じています。話していると、常に「チームのために」とか「若い選手がやりやすいように」と言います。ロンドン五輪まではチームのエースとして、「私が決めなくては」という発言が多かった。キャプテンとして対応がかなり変わってきましたね。
(荒木が復帰した影響は?)荒木の復帰は大きいです。ロンドン五輪までのキャプテンです。特に木村とは10年以上一緒にやっていますから。ロンドンでは荒木がキャプテンで竹下(佳江)がいろいろとフォローしていました。今は竹下がやっていたように荒木が木村をフォローしているので、チームとして一体感があると思います。
会見後、木村沙織の囲み取材のコメント
荒木(左)が復帰したことで、木村は助けられることが多いという 【坂本清】
今までのOQTとキャプテンとして臨む今回のOQTは気持ちが違いますけれど、プレーは変わらないので、強い気持ち・覚悟を持ってやるだけだと思います。(キャプテンになったことで)プレッシャーは前よりも感じるようになりましたけれど、それを力に変えてやっていきたいです。
(会見で「最悪なことも考えて」と言っていたが?)本当にどの試合もどうなるか分からないし、良いときばかりではないと思います。良いイメージは常に持ってやりますが、悪かったときの準備ができていなくて焦っても遅いので、どんな状況になっても準備ができているようにいろいろなシチュエーションを考えて臨みたいと思います。
(キャプテンになって変わったと思うことは?)若い選手が多いので、できるだけ不安を取り除けるようにしたい気持ちが大きいです。キャプテンという立場になったことでより一層、竹下さんの偉大さを感じています。今でも竹下さんが練習を見に来てくれるのはありがたいです。
自分のプレーをしっかりしてからチームのことを考えるべきだと思います。キャプテンになってからの3年間はチームのことばかりになっていたイメージがあるので、自分のことをしっかりやりたいと思います。
(荒木が戻ってきて変わったことはある?)戻ってきてくれてことで私も助けられていますし、チームとしても絵里香さんの存在感に助けられていると思います。前のキャプテンでもあるので、いろいろと相談させてもらっていますし、何でも話せるというのが心強いです。