所英男「もちろん、今後も参戦していきたい」12.29「RIZIN」旗揚げ戦で一本勝ち
いまだに年末の試合の祝勝会をやってもらってます(笑)
「RIZIN」継続参戦を表明した所はクロン・グレイシーに興味 【中原義史】
やっぱり、年末の格闘技イベントは、自分にとって特別なものなんだなって感じました。今回は滑り込みの出場でしたけど、結果的に周囲のみんなに喜んでもらえてよかったですし、いまだに祝勝会をやってもらってます(笑)。
――そのくらい反響が大きかった、と(笑)。親交の深いバナナマンの日村さんとお話は?
日村さんも年末はお忙しかったので観戦にはいらっしゃらなかったんですけど、勝利の報告をしたら「よかったですね! 次の試合前にご飯行きましょう!」って言っていただきました。
――そもそも所選手は出場会見の際、「『RIZIN』に絶対に出たいと思っていた」と発言されてましたよね。
はい。僕自身、「もう、日本で年末に大きな格闘技イベントをやることはないんだろうな」って思ってたときに「RIZIN」が開催することになったので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。実際、会場にもたくさんのお客さんが詰めかけて、すごく盛り上がっていたので、これをきっかけにまた、日本で格闘技熱が高まればいいなって思いますね。
――「RIZIN」での才賀紀左衛門選手との試合は、関係者やファンのあいだで「大会ベストバウト」という声も大きいですが、振り返ってみていかがですか?(1R 5分16秒、所がアームバーで一本勝ち)。
でも、個人的には反省点も多いです。紀左衛門選手のパンチが速くて、けっこう食らっちゃいましたし、最初の肩固めもあんなに慌てて入る必要なかったですし。なんか、わけわかんないうちに試合が終わった感じでしたね(苦笑)。でも、「いい試合だったよ」っていう声を、いろんな人からもらえたのはうれしかったです。そういえば試合後、榊原代表にあいさつに伺ったら、「所選手は不思議なファイターだね」みたいなことを言っていただきました(笑)。
――なるほど(笑)。ご自身の試合以外で、興味深かった試合は?
高谷さん(裕之)とDJさん(taiki)の試合は、僕が負けてる選手同士の試合だったので、「どっちが強いんだろう?」って気になりましたね。すごくタフな試合で、二人とも勝者みたいな展開だったと思います。すごいとしか言いようがないですね。
――そのほか、「RIZIN」で印象的だったことは何かありますか?
とにかく、照明がカッコいいなと思いましたね。31日は会場で観させてもらったんですけど、演出面でスケールの大きさを感じたというか、「DREAM」よりも華やかな感じがしました。
強くてカッコいいクロン選手に興味があります
1R5分16秒、才賀紀左衛門にアームバーで一本勝ち 【中原義史】
もちろん、今後も継続して参戦していきたいなと思ってます。そのために練習のペースも落とさないようにしてるので。ほかにも「ベラトール」とか、「RIZIN」が提携している団体にも機会があれば上がりたいなとも思いますし。
――現在の練習環境は?
自分のジム(所プラス)では若い選手と少しやる程度で、あとは出稽古が多いですかね。勝村(周一朗)さんのグランドスラムだったり、Team OTOKOGIだったり、いろんなところで練習させてもらってます。周りがいい選手ばかりなので、ホントに学ぶことが多いというか。
――ベテランの域に達しても、強さへの探求心は尽きないわけですね。
まあ、キャリア的にもここから伸びシロが大きいとかではないと思うんですけど、コンディションを整えて、作戦どおりの試合で実行できれば、まだまだ自分はやれるっていう気持ちはありますね。
――ちなみに次回、所選手が「RIZIN」に参戦するとして、興味のある選手は?
なんか、クロン・グレイシー選手と山本アーセン選手の試合を見て、「二人とも強いなあ、カッコいいなあ」って、すごく思ったんですよね。「クロンとやってみたら、どうなるかなあ?」って。
――所選手は過去にホイス・グレイシー(05年12月31日・『Dynamite!!』)やホイラー・グレイシー(06年12月31日・『Dynamite!!』)と試合をされてますが、グレイシーの名を持つ選手に特別な気持ちはありますか?
そうですね。やっぱり、世代的にもグレイシー一族に対しては思い入れがありますね。遺伝的な強さも感じましたし、何よりカッコよかったですねえ(シミジミと)。
――とにかくカッコよかった、と(笑)。
はい(笑)。あの二人を見て、「こういう試合こそ、ビッグイベントにふさわしいんだな」って思いました。アーセン選手もデビュー戦とは思えないほどの風格で……。なんなんですかね、あの二人?(笑)。どっちも応援したくなるようなさわやかさもあったし、いつの時代もすごい選手が出てくるんだなって思いました。
――その格闘技の次世代を担う選手たちの活躍も含め、「RIZIN」という舞台に可能性は感じましたか?
そうですね。若い選手からベテランまで、これからも強くておもしろい選手が上がるようなリングになると思うので、自分もその中で存在感を残していければいいですね。
――では、最後に所選手の次戦を期待しているファンの方々にメッセージをお願いします。
常に思っていることですけど、これからもみなさんに喜んでもらえるような試合をしていきたいです。紀左衛門選手との試合後、いろんなかたにお祝いしていただいて、それをシミジミ感じましたね。こうして新しい舞台でいいスタートが切れたと思うので、僕も歳を言い訳にしないで、まだまだがんばっていきたいと思います(笑)。
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