武豊の悲願砕く!リオンディーズ驚愕の脚 ミルコ「ユタカさん、ゴメンナサイ」

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1戦1勝馬の朝日杯FS制覇

ミルコ・デムーロ騎乗のリオンディーズ(右)が朝日杯FS優勝、武豊はJRA平地GI完全制覇はならなかった 【スポーツナビ】

 JRA2歳チャンピオン決定戦、第67回GI朝日杯フューチュリティステークスが20日、阪神競馬場1600メートル芝で行われ、ミルコ・デムーロ騎乗の2番人気リオンディーズ(牡2=栗東・角居厩舎、父キングカメハメハ)が優勝。最後方から大外一気の末脚で2歳王者となった。良馬場の勝ちタイムは1分34秒4。

 リオンディーズは今回の勝利でJRA通算2戦2勝、重賞は初勝利。なお、1戦1勝馬による朝日杯FS制覇は、グレード制を導入した1984年以降で初めての快挙。さらにデビューから29日目でのJRA・GI勝利はスティンガー(98年GI阪神3歳牝馬S)に並ぶ最速タイ記録となった。また、騎乗したミルコ・デムーロは2010年グランプリボス、12年ロゴタイプに続く朝日杯FS3勝目。同馬を管理する角居勝彦調教師は同レース初勝利となった。


 一方、JRA平地GI完全制覇を狙った武豊は1番人気エアスピネル(牡2=栗東・笹田厩舎)で挑んだものの、ゴール手前で逆転を許し3/4馬身差の2着惜敗。前人未到の大記録は来年以降に持ち越しとなった。なお、エアスピネルから4馬身差の3着には、中谷雄太騎乗の11番人気シャドウアプローチ(牡2=栗東・須貝厩舎)が入った。

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ミルコ「すごい!」を連発

「すごい!」ミルコはリオンディーズの素質を絶賛 【スポーツナビ】

 とんでもない新星が飛び出したものだ。最後方追走から4コーナーも大外を回り、直線一気の豪快差し切り勝ち。レース全体の上がり3ハロンが34秒4で、エアスピネルは34秒0。それに対し、リオンディーズは驚愕の33秒3だ。レース内容としても武豊エアスピネルが満点の競馬をしているのだけど、数字が示す通り、これをアッサリとかわしていくのだから、リオンディーズのスケール感は計り知れない。

 鞍上のミルコも「すごい!」を連発してリオンディーズの素質を絶賛している。

「新馬戦の後に岩田君から『この馬はすごいよ』と聞いていたんだけど、ホントにすごい馬ですね! とてもパワーのある馬です」

 兄エピファネイアもどこかパワーを持て余しているような印象を受ける馬だったが、弟も負けていないということか。ミルコが水曜の追い切りに関して、こんな裏話を“告白”してくれた。

「角居先生からは(3頭併せの)3番手からと指示されたんですけど、跳びがすごく大きくて引っ掛かった。ちょっと失敗した(苦笑)」

武豊もお手上げ「完敗です」

今回は完敗となった武豊エアスピネル、来春クラシックでの反撃を狙う 【スポーツナビ】

 名手をしてすんなり御せないほどのパワーを持つ2歳馬。ミルコもこれには面食らったに違いない。しかし、この“失敗”を本番に生かすあたり、さすがだ。

「外枠だったので、ゆっくり行こうと思っていました」

 道中は度胸満点の最後方待機。前半600メートルの通過が34秒7で、半マイル通過が47秒3。2歳戦とはいえマイルレースとしては遅いペースの上、武豊が中団から好位へと歩を進めている。それでもミルコは下手に急がせることなくじっくり、じっくりとレースを進めた。そのかいあって「とても賢い馬。引っ掛かることはなかった」と、馬との呼吸はバッチリ。追い切りでの教訓を糧に、レースではすんなりと手の内に入れてしまったのだ。

 そこから最後の直線での加速力は前述した通り。前人未到の大記録を阻止してしまった形となった武豊に対しては「ユタカさん、ゴメンナサイ……でも、これは勝負だから」とミルコ。一方の武豊も「相手が強かった。いいレースができたけど、完敗です」とお手上げ。恨み節がいっさい出て来ないほどさっぱりとした表情を見せており、それだけリオンディーズが強かったということだろう。

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