【リアルジャパン】大日・関本大介が船木との一騎打ち語る 「日本刀のような打撃食らっても……」

リアルジャパンプロレス

感情的になる船木誠勝を引き出したい

船木の感情的な部分を試合の中で引き出したいと話す 【リアルジャパンプロレス】

――現役復帰後の試合もチェックされていますか?

関本 もちろんです。僕はもうプロレスラーになっていましたから。試合会場だけでなく、サムライTVの映像などで拝見させてもらっています。

――関本選手がこれまで戦ってきた相手で似たタイプのレスラーはいますか?

関本 ちょっとパッと出てこないですね。船木さんは船木さんの世界をお持ちなんで。

――例えば、ZERO1の佐藤耕平選手も蹴りや関節技が得意ですけど、それともちょっとタイプが違いますよね。

関本 そうですね。耕平選手は日本刀というよりもナタや斧という感じですよね。それでぶった斬られるような。

――奇しくも、船木選手は今回の試合に向けて、「関本選手という肉の壁を打撃で斬る」と仰っていました。

関本 そうなんですか? 僕はぶった斬られないように、日々鍛えているつもりです。それだけの肉体を12月9日までにさらに作り上げていきたいですね。「肉を切らせて骨を断つ」じゃないですけど、そういうイメージで戦います。

――船木選手としては打撃でいくと明言されていますが、関本選手としてはどうやって対応しようと考えていますか?

関本 1度戦った時の浴びせ蹴りのイメージが強烈なので、それは気をつけたいと思っています。あとは自分の技がどこまで通用するのか。僕にはパワーしかないですから。それがどこまで船木さんに通用するのか、正直試したいという気持ちはあります。グラウンドも力で対応するしかないですね。今からやっても付け焼き刃程度にしかならないと思うので。

――今ならその浴びせ蹴りを耐えられますか?

関本 あの時は構えていないところでスパーンと斬られたようなイメージがあるんで。それを忘れないで臨めば、なんとか耐えることはできるんじゃないだろうかと思います。

――船木選手は「打撃の打ち合いには持ち込まない」と話していました。関本選手としては逆水平チョップなどで打撃のラリーに持っていくのが得意なパターンだと思うんですが。

関本 持ち込まないと言っても、試合中に感情的になってしまったら分からないですからね。そういう船木誠勝を引きだしてみたいと。引き出せるように頑張ります。

怪我なく試合に臨みたい

レジェンド王座は2度目の挑戦となるが、「一日一日を一生懸命に怪我なく無事に生きて、船木さんとの試合に照準を合わせていきたい」と話す 【リアルジャパンプロレス】

――船木選手に怖さを感じる反面、戦うのが楽しみでもありますか?

関本 やっぱり怖い気持ちもあるんですけど、楽しみな気持ちもあります。僕からしたら、夢のようなカードですからね。プロレス少年の頃に客席から見ていた方と同じリングで戦えるわけですから。僕の思いが通じて組まれた試合なので。その場を提供してくれたリアルジャパンさんには本当に感謝しています。

――リアルジャパンプロレスにはこれまで何度も上がってきました。大物との対戦も実現しましたが、このリングにはどういうイメージがありますか?

関本 本当にプロレスに対して真摯な気持ちで臨めるリングだなと思います。チャンスをたくさんもらっていますから、今回はそれに応えたいという気持ちがありますね。

――今回挑戦するレジェンド王座といえば、2010年の11.7相模原大会で当時王者だった長井満也選手に挑んだものの、両者リングアウトでベルト奪取を逃した苦い経験があります。

関本 あの時の長井選手はヒールファイト一辺倒で、相手の思惑通りの試合展開になってしまったんで。今回は自分のペースに持ち込みたいですね。

――今大会のセミファイナルでは、スーパー・タイガー選手と全日本プロレスの諏訪魔選手がタッグで対戦します(対戦カードはS・タイガー&アレクサンダー大塚vs.諏訪魔&佐藤光留)。お2人とも「船木vs.関本戦」を強烈に意識して、食ってやろうという思いのようですが?

関本 そうやって言われると意識しますね。でもやっぱり、目の前にいる船木さんが巨大すぎてそこまで気が回らないというか。僕の容量を超えているようなところがあります。船木さんとの戦いに集中したいですね。12月9日は自分の全精力を傾けてタイトルマッチに臨みます。この試合に向けて頭がいっぱいで、その先のことはまったく考えられない状況なんで。一日一日を一生懸命に怪我なく無事に生きて、船木さんとの試合に照準を合わせていきたいなというのが僕の本当の気持ちですね。タッグマッチとはいえ、何年か前に負けていますし。とにかく船木さんの一撃必殺を食らわなければ……。

――この試合を乗り越えれば、関本選手の勲章になると。

関本 はい。自分としてもこの一戦に懸ける思いは強いですから。

――最後に試合を楽しみにしているファンに向けてメッセージを。

関本 これまでプロレスをやってきて、今は17年目になります。たくさんのレスラーと戦ってきましたから、今までの経験を12月9日にぶつけたいと思います。応援よろしくお願いします。

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