高田本部長が語る「RIZIN」への期待 「世界に通用するイベントに」
『振り幅』の大きな大会に
立ち技選手のMMA参戦など、『振り幅』が、RIZINの特徴にもなりえる 【スポーツナビ】
「ルールや、体重によるカテゴリー分けなど、当然規定は作っていくが、それにとらわれない大きな『振り幅』も重要だと思っている。ランキングを設定し、その順位によってしかチャンピオンに挑戦できなくなるよりも、それこそキャリアが浅くともそのファイターの高いポテンシャルと見る側の大きな期待感が成立すればトップファイターに挑める」
新星のように光り輝き、勢いに乗っていきなりトップレベルに挑んでいくような選手が出てくれば、見る側も気持ちを込めやすいと話すのだ。
「その時に見たいもの、ファンが望む試合を提供していく『振り幅』こそ、『RIZIN』ならではの仕掛けになっていくでしょう。観客と一緒に盛り上がって、競い合う中で見たいと思うものが出てくれば良い。「RIZIN」ならではの風景を世界に提供していきたい。プロレスの王者も団体の看板を背負って挑んで来ればいい。“強さ”を示しに来ればいいだけ」と、広く“ファイター”たちに扉を開けていく。
“三魂一体”で作る特別な空間
作り手、選手、観客の“三魂一体”で、このイベントを盛り上げていく 【スポーツナビ】
「観客と一緒に作り出す『一体感』が、PRIDEにはあった。緊張感だったり、次に何が起こるかというようなワクワク感だったり、そして唯一無二な空間ができ上がっていた。(RIZINでも)さらに上を目指しながら(舞台の)作り手、選手、そして観客の“三魂一体”で、このイベントを盛り上げていきたい」
『PRIDE』にしかなかった会場の雰囲気や一体感を取り戻し、再び格闘技ファンと共に特別な空間を作り上げていく作業こそが、「RIZIN」の基盤となる仕事である。
最後に高田統括本部長からのメッセージを送る。
「作り手の気持ちも重要ですが、観客の熱い思い、高ぶった気持ちをぶつけられる場所だからこそ、高い熱が生まれる。一緒に熱を作りましょう! 感じ合いましょう! そして日本発の、世界で勝負するステージに磨き上げていきましょう!」
(取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)