邪道&外道が語る“天龍源一郎” オカダ・カズチカ戦に向け贈る言葉
外道「プロとして魂の持ち方が違う」
天龍さんから学ぶべきところは「プロフェッショナルである魂」と話す外道 【スポーツナビ】
あの時は、たまたまあそこでテレビ解説をしていて、(天龍さんが)俺のところに来て、何を言っていていたか分からないけど、何か言ってて、それからマイクを握ったんだよね。マネジャーとして、俺にお伺いを立てているのかなと気がしてね。
だからと思ってマイクを持って答えたんだけどさ、本人が出てきて「やってやる」と。これは俺が口をはさむ問題じゃないから。無理やり止めさせることはできないなと思い、それはそれでいいんじゃない?
――外道さんも邪道さんと同じく、最初にメジャー団体に上られたのがWARでした。やはり天龍さん、阿修羅・原さんには思い入れがあると思いますが?
そうだね。思い入れもあるし、あの人たちのやり方は俺も知っている。試合の仕方についてはオカダに伝えられることが、いろいろとあるし。まあ、必要はないと思うけど。
逆に、オカダに天龍さんがどれだけ食らいついてくるかという話だと思うけどね。
――オカダさんに話を聞きましたが、「試合にはならない」と言っていました。もちろんオカダさん自身が他団体の選手とやる機会も少ないので、そういう意味で天龍戦は刺激があるとも話していましたが、外道さんはオカダさんに天龍戦で何を感じてほしいですか?
まあ学んでほしいことは、なくはないですよ。雰囲気の出し方とか。オカダの言っている通り、相手にはならないですけど、学ぶべきところはあると思います。
――具体的には? 天龍さんがプロレス界のレジェンドと言われるが所以はどのあたりだと思いますか?
なんだろうね……? やっぱりプロフェッショナルだよね。
――プロフェッショナルというのは、リング上のたたずまいですか?
全部だね。完全にプロフェッショナルだよね。オカダとは全然タイプの違うレスラーだけど、プロフェッショナルである魂とか。そういうものは全レスラーが持っているけど、その魂の持ち方があの人はすごいと思いますよ。すごいプロ魂。命を懸けてこの仕事をやってきた人だと思うし。そういう面は、学ぶべきところかな。
天龍の「ハッスル参戦」はショックだった
最後は「レインメーカー」でバッサリ沈めてほしいと話す外道 【横田修平】
試合を見たのは、WARが終わってからはほぼないね。一回「WARファイナル(2006年7月)」に呼ばれて行ったけど、それぐらいが接点かな?
――天龍さん自身はWAR以降、いろいろな団体に出ていました。時には「ハッスル」にも出ていましたが?
そうだね……。やっぱりちょっと「ハッスル」はショックだったよね。俺が思っている天龍源一郎とはかけ離れていたから。試合は見てないけど、「ハッスル」というものに、天龍さんが出ているのがショックだったよね。
俺のイメージする天龍源一郎は、毎日俺の顔面を蹴っていた奴。その天龍が、あの生ぬるいイベントに出ているのかと思った時は、ちょっとね……、複雑でしたよ。
本当にWARの時は毎日ボッコボコにされていたんですよ。だから「このジジイ!」と思うところはあるし。ただやっぱり、そういう意味で、俺もプロの試合というのは、こういうもんだなというのは、そこで味わったという部分もある。プロというのは体張ってなんぼだっていうのは、そこで身についたと思いますよ。
――そんな天龍さんが最後にオカダさんを選んだということに関しては?
東スポのプロレス大賞の時の発言が発端らしいけど、それだけじゃないと思うんだよね。天龍さんはそんな浅い人間じゃないから、それをきっかけにして、オカダを選んだということに意味があるんじゃないかな? あの人は“ミスター・プロレス”と呼ばれる人だし、その人がオカダを選んだということは、あの人的にこれからのプロレス界は、「オカダ・カズチカ」なんだろうなと踏んでいるんだと思いますよ。
――言葉には出していないけど、それを感じているからこその選択だった?
もちろんオカダがあの人に花を持たせるようなことは絶対ないし、そんなことをしたら天龍さんも不快だろうしな。そこはもう、“介錯人”に選ばれたと思っているよ。だからこそ、そこはオカダにもきっちり、バッサリといってほしいね。がっちり、「レインメーカー」でバッサリね。
逆に天龍さんがそこまで持ってくれよと。最後は「レインメーカー」でリスペクトを込めて、バッサリ沈めてほしいよ。俺的には。