バルセロナに冬の補強は必要か? 守備は安定も懸念される前線の人材不足

補強すべきか、現状維持か

バルセロナが獲得を検討していると報じられたドルトムントのMFユリアン・バイグル 【Getty Images】

 他にもいくつかの名前が挙がっているが、それらは選手の移籍金が急落しない限り、実現は難しいと見られている。その一人であるポール・ポグバについては、代理人のミーノ・ライオラがユベントスとバルセロナが交渉中であることを繰り返し強調しているが、この代理人にはマクスウェルとイブラヒモビッチの移籍をめぐってバルセロナと揉めた過去がある。

 またパリ・サンジェルマンの若きMF、マルコ・ベラッティの名も挙がっているが、現時点で中盤の補強は急務ではない。

 10月31日にはバルセロナの技術委員会メンバー、アリエド・ブライダがブレーメン対ボルシア・ドルトムントの試合を訪れ、ドルトムントの5選手をチェックしたことがドイツメディアに報じられた。

 ピエール・エメリク・オーバメヤン、マルコ・ロイス、イルカイ・ギュンドアン、マット・フンメルス、そして20歳のU−21ドイツ代表MFユリアン・バイグルがその5人だ。

 候補の名前は永遠と挙がり続けるのだろうが、実際のところバルセロナには何人の選手がやってくるだろうか。バルセロナはこの冬に補強すべきなのか、それとも現状のままでも大丈夫だと考えはじめるだろうか。

 その答えはここから1月までのチームのパフォーマンス、そして移籍市場の動向が教えてくれるはずだ。

(翻訳:工藤拓)

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著者プロフィール

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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