レース本番で100%の力を発揮する方法
【Getty Images】
秋トレ<11月テーマ> 本番で力が発揮できるトレーニング=調整に切り替え
そのためには大会直前のトレーニングが大事になってきます。最後の数週間のトレーニングを「調整」といいますが、おそらくほとんどの市民ランナーは、この調整をしっかり行わず、というかその方法を知らず、せっかく培ってきた走力を100%発揮できていないようです。
調整とはまさに字のごとく、大会で「42.195キロを走るため」に当日をベストコンディションで迎えるべく、トレーニング内容を調整していくことです。だいたい大会1カ月くらい前までは「力をつけるトレーニング」を行い、そこからレース当日までは「本番で力が発揮できるトレーニング=調整」に切り替えます。
しかし、その調整法は特に個別性が強く、長年トレーニングをしているアスリートでも、毎回頭を悩ますところでもあります。その最良の方法を見つけるために、毎日トレーニング記録をつけ、「こういう体調・感触の時は、こういうトレーニングをする」といったものを探っていかなければなりません。
そこで、まだ経験の浅い市民ランナーの皆さんのために、私が初心者(マラソン完走目的)から中級者(マラソン3時間15分目標くらい)の方にまずは行っていただきたい、チームアオヤマ式の「スタンダード調整法」をご紹介します。