プレー中は笑顔だらけ! 男女ペアで楽しむ新感覚ゴルフ
【写真提供:Green Carpet】
だが、良いことばかりが続かないのがゴルフの厳しさだ。フェアウェイからの2打目がなんとバンカー……、やっと出たボールはグリーンを大きくオーバー……、終わってみれば溜息をつきたくなるスコア……ということはよくあることだ。
ところがラウンド中、たとえミスをしたとしても笑顔だらけのゴルフがあるという。しかも、個人プレーが当たり前のゴルフなのに、その競技は男女でペアを組むチームプレー。最近、人気上昇中の“ミックスダブルス”という新しいゴルフの楽しみ方を取材してみた。
男女で和気あいあい、ベストボールで女性も参加しやすい!
男女ペアのベストボールで競うハイタッチゴルフコンペ 【写真提供:Green Carpet】
男女ペアで組んで参加し、ルールはそれぞれがいつも通りにティーショットを打ち、2打目からは2人のボールの好きな方を選び、そこから2人共に2打目を打つ。それをカップインまで繰り返す。
「若い人などにもゴルフのすそ野をもっと広げたいと思い、ゴルフ業界の各社が協業して始めたプロジェクトです」と語ってくれたのは、事務局長の杉本大輔さん。すでに4年くらい続いており、ベストボールでしかも男性と常に一緒にラウンドできるので、女性の初心者でも安心してプレーできているそうだ。
さらに、特に男性の参加者から「今まで奥さんや彼女を誘える競技やコンペがほとんどなかったのですが、このハイタッチコンペならベストボールだから女性もプレッシャーが少ないし、おしゃれな雰囲気なので誘いやすいですね」との声も多くいただいているとのこと。男性中心のゴルフ社会で、男女で楽しむという新しい文化を広げているようだ。
目指すはスコアよりもファッションコンテストでの優勝!?
ある大会でベストペア賞を受賞した5組。左から1位〜5位 【写真提供:Green Carpet】
「ベストペア賞というファッションの賞があり、1位から5位まで表彰させていただいています。審査はアパレルに精通したファッションのプロが行い、賞の発表の際にはなぜそのペアが上位に入ったかの講評もさせていただいています。スコアの優勝よりもファッションの優勝を狙っているペアの方が多いんですよ」と杉本さん。さらに大会の公式フェイスブックのページではコンペ終了後から約1カ月間、参加者全員の写真を掲載し、投票を受け付け。最も人気のペアには「いいね!大賞」が贈られる。
このコンペの参加者の中には、開催の1〜2カ月くらい前から、参加するパートナーと一緒にファッション選びをすることも大きな楽しみだという。最近ではゴルフをしない女性からも人気があるとも言われるゴルフウェア。その着こなしを夫婦やカップルで楽しむ絶好の機会にもなっているようだ。
初心者や女性とプレーできるミックスダブルスが楽しい!
ミックスダブルスのベストボールなら常に一緒にいるのでアドバイスもしやすい 【写真提供:Green Carpet】
今井さんはベストスコア70、ハンデ6.2という腕前だが、初心者とラウンドするのであればダブルスがオススメだという。
「ダブルスなら常に一緒にいることができるのでアドバイスが頻繁にできますし、初心者にとってもゴルフ場でのプレーに慣れている方の近くにいることで安心だと思います」
先日も女性とダブルス競技を楽しんだという今井さん。100以上はたたいてしまう方とペアを組んだそうだが、「バーディチャンスもたくさんあったり、1人のプレーでは絶対に不可能なスコアが出たりと、相手の方は大興奮でした」とのことだ。
男女だけでなく、ダブルスのベストボール競技の人気は上昇中!
『ゴルフライフアスリート選手権』にも男女ペア限定の『ミックスシリーズ』があり、大人気だそうだ 【写真提供:Green Carpet】
「もっと楽しめるゴルフはないかな、と思っていた時に、以前参加したスクランブル競技の記憶が蘇ってきました。これならうまい人と下手な人が一緒に楽しめるし、ラウンド中にコミュニケーションも深められる。ゴルフを楽しむ方法としていきついたのが、スクランブルです」とゴルフライフ株式会社・代表取締役の田島光敏さんは語る。
昨年から関東エリアを中心に『ゴルフライフアスリート選手権』というさまざまなスクランブル方式の大会を開催しており、今年は2000ペアの参加者を見込むそうだ。
「個人プレーだと、誰かがミスするとみんながしかめっ面になってしまう。でも、ペア戦だとミスしても励ましあえるし、どちらかが成功すれは両者笑顔になるのが素晴らしいですよね」と田島さん。
参加者アンケートでは、スクランブルをまたやりたいというポジティブな意見が大多数だそうだ。これからゴルフを始めようとする初心者も、まだスクランブルをやったことのないベテランゴルファーも、ぜひ一度試してみてほしいゴルフの楽しみ方であるのは間違いない。
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