武豊エイシンヒカリの“逃げ”に注目 毎日王冠&京都大賞典のTM座談会

競馬専門紙「優馬」

まだまだチャンスのある馬たちも

デスク「ここ2走が人気を裏切る形となったラキシスも、まだまだ巻き返しの目があるよな」

目黒「以前はカイ食いが細くて馬体維持に課題があったんですが、最近は体に丸みが出て、担当の辻野助手も“見た目も別馬のような体になっている”と言っています。ただ、パワーアップした反面、以前にあったシャープさが削がれている感も受けるんですよね。“牝馬は難しいので、意識的に馬体を絞るようなことはしないが、前走の札幌記念時よりはシャープさが出てきている”とのことなら、実績のある京都コースで変わってくるかもしれませんね」

須藤「前走は思い通りの位置が取れずに惨敗したカレンミロティックにも巻き返しのチャンスは十分にあると思います。天皇賞は一旦先頭の強い競馬でしたし、7歳馬でも衰えはありませんね」

加茂「逃げ馬不在でスロー濃厚なら、先行力を生かせそうやね。開幕週の馬場も味方に付けて、GI馬たちにひと泡吹かせるシーンもあるで」

瀬古「最終追いで跨いだ藤懸騎手が“反応が良かったです。天皇賞の時にも最終追いに乗りましたが、動きは今回の方がいいですね”と、状態の良さを強調してました。展開については“鞍上に任せているけど、逃げてもいいと思っている”と、平田師も言ってますが、逃げなくても天皇賞のように早め早めに動いて、後続に脚を使わせる形になれば、簡単には止まらないでしょう」

中邑「前走は度外視できると言えば、レコンダイトもそうですよ。スタートで後手を踏み、直線では完全に競馬をやめてましたからね。デムーロ騎手に手替わってからは、レースぶりもグングン良くなっていますし、人気ほど実力差のない今回の組み合わせで、2着だった目黒記念だけ走れば、十分通用していいですよ」

田崎「確かに七夕賞はスタートが全てでしたし、小回りの福島向きとは言えない馬ですよ。広いコースに替わって、金星の可能性も十分ありますね」

瀬古「担当の武田助手は“元々ポテンシャルは高かったんだけど、甘かったトモに力が付いて馬体にも実が入った。昨秋以降の休養がいい方に出た”とのこと。父の産駒は成長力に定評がありますし、ここにきて本格化していることは確かですね」

デスク「というわけで、最後は木谷小先生のコーナーだな」

木谷「先週までの“大先生”から早くも格下げですか……。僕も巻き返しを期しますが、毎日王冠は、座談会で全く話にも上らなかったクラレントリアルインパクトの単複をひっそりと。雨が降ったら、ディサイファも追加ですね。京都大賞典は、カレンミロティックの残り目に期待して、複勝か、オッズ次第で3連複流しにします。つーか、こんな難しいレースよりも、南部杯を買いましょうよ。ベストウォーリアハッピースプリントからの、3着にポアゾンブラックワンダーアキュートの2点で、どうでしょう」

デスク「もう……好きにしろよ」

――東西ともに仕上がりが鍵を握る一戦となるが、来週以降のGI連戦を前にキッチリと予想を“仕上げる”TMは、果たして誰か。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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