【日本製鉄堺ブレイザーズ】「大好きなブレイザーズで終わりたい」出耒田敬が現役引退
2023-24シーズンかぎりで現役引退を決断した出耒田敬
次なる戦いへ移る中、功労者の一人である出耒田敬は今季限りで引退する決断をした。
【©Blazers sports club】
「コンディションですか?何とか耐えている、という感じですかね(笑)」
すでに現役引退を決意した身だ。チームからも発表されている。2023-24 V.LEAGUEは両足のアキレス腱炎に見舞われ「僕自身、不完全燃焼に終わってしまった」ものの、その口ぶりからはどこかすっきりした様子がうかがえた。
「気持ち的には特に変わっていないんですよ。明後日からの黒鷲旗で競技生活が終わるのも想像できないし、いまだに引退する実感が湧いてないんです」
誇りを胸に、第二の人生へ
「在籍中にタイトルを取ることができなかったのは非常に悔しいです」と話すが、主将を務めた2021-22シーズンには天皇杯で準優勝。
これが最も優勝に近づいたときであり、その分、悔しさも大きかったが「もし、もう一度あの試合を出来るなら全力で楽しみたいですね」と思える試合だった。
国内リーグ最多優勝回数を誇るチームが再び頂点に立つ、その願いは後輩たちに託す。
それに、自身が最も惹かれた伝統の“熱さ”も。
「“鉄人ブレイザーズ”と言われたように、普段の練習から熱くやっている。その雰囲気が好きで、僕は入団したので。それはこの先も代々、受け継いでほしいと思いますね。ほんとうにブレイザーズというチームが大好きで、最後までこのチームの一員としてバレーボールができた。そのことを自分自身は誇りにして、第二の人生に向かいます」
チーム愛を語るその表情もまた、いつもと変わらぬ柔らかさをまとっていた。
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