観ればバドミントンがやりたくなる! 『全力スマッシュ』の魅力にハマる

しべ超二

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いまだかつてないバドミントン映画

来日した『全力スマッシュ』一行に本作品の魅力を聞いた 【スポーツナビDo】

 世界初!? いまだかつてないバドミントン映画が香港からやって来た。しかしそこは『少林サッカー』を生み出したお国柄、スピーディーな攻防はもちろん、カンフー映画を思わせる仰天特訓、さらに子どもも引かせるお下劣ギャグと、一筋縄ではいかない作品に仕上がった。観ればバドミントンがやりたくなる――そんな本作の魅力を、来日した『全力スマッシュ』一行に聞いた。

誰でも始めやすく、それでいて奥が深い

(左から)波多野裕介さん、スーザン・ショウ、ジョシー・ホー、ヘンリー・ウォン監督、アンドリュー・ラム、ウィルフレッド・ラウ 【スポーツナビDo】

「僕はテニス部で3年間やっていて、バドミントンは真剣にやったことがなかったんです。それでこの仕事をもらった時にバドミントンをやろうと思って、その時に気がついたんですけど、香港の人がいろんなところで、それこそ学生さんやお子さん、お母さんとか、いろんな人がカジュアルにバドミントンをやっているんです。そんなに上手くなくてもコミュニケーションツールとしてバドミントンをやっていて、日本ではあまり見ない光景だなって。日本だとサッカーとか野球が根強いですけど、香港では意外にバドミントンが根付いていて、改めていいスポーツだなって見直しました」

 そう話してくれたのは、香港での音楽活動から本作で音楽を担当することになった波多野裕介。波多野は「テニスはテニスコートがないとできないし、相手を探すのも難しいけど、バドミントンは結構誰でも始めやすいし、それでいて奥が深い。すごく魅力的だと思います」とも話し、たしかにこれは一理も二理もある。

香港ではバドミントンは手軽なスポーツと語るウォン監督、「目標は“映画を観たらすぐにバドミントンがやりたくなる”」と熱意を見せた 【スポーツナビDo】

 正月など親戚が集まる機会で、バドミントンは空き地や駐車場ですぐに始めることができ、さして上手くなくても何だか羽根突きのように楽しむことができたものだった。

「香港にはあちこちに団地があって、その空き地でネット代わりに紐で境界線を作ればすぐにできるので、ある意味バドミントンはお金の掛からない、とても手軽なスポーツですよね」

 ヘンリー・ウォン監督もそのように指摘する。

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著者プロフィール

映画ライター。ペンネームは『シベリア超特急2』に由来し、生前マイク水野監督に「どんどんやってください」と認可されたため一応公認。日本のキング・オブ・カルト、石井輝男監督にも少しだけ師事。プロフィール画は芸人ネゴシックスの手によるもの。

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