NEVER王者・真壁が飯伏との死闘を制す=大荒れのJr王座はオメガがタイトル奪取

スポーツナビ

初披露のスパイダードラゴンで決着

NEVER王者・真壁が飯伏との死闘を制して2度目の防衛に成功した 【横田修平】

 新日本プロレス「DESTRUCTION in OKAYAMA」が23日、岡山・桃太郎アリーナで行われ、満員となる3160人を集めた。メインイベントでは王者・真壁刀義と挑戦者・飯伏幸太によるNEVER無差別級選手権試合が行われ、真壁が激しい肉弾戦を制して2度目の防衛に成功した。

初披露となる荒業スパイダードラゴンスープレックスで飯伏を仕留めた 【横田修平】

 激しいエルボー合戦で幕を開けたNEVER王座戦。序盤は真壁がブレーンバスター、パワースラム、高角度パワーボムでペースを握る。しかし、体格差で劣る飯伏がラリアットで競り勝つと、場外で長机に真壁を乗せてコーナートップからのダイビングフットスタンプという荒業を披露。シットダウン式パワーボムなど主導権を握り返すと、スパイダージャーマンを後方1回転で着地して逆にジャーマンで放り投げるなど悲願のベルト奪取に近づく。しかし、フルスイングのラリアットの打ち合いから真壁が渾身のラリアット。スパイダージャーマンをこらえる飯伏を、初お披露目となる危険度満載のスパイダードラゴンスープレックスで投げ捨てて、キングコングニードロップにつなげて試合を決めた。

次期挑戦者として石井が名乗りを挙げた 【横田修平】

 試合後、真壁にベルトが返還されると、石井智宏がリングに上がり、NEVER挑戦を要求。「望むところだ」と受託した真壁は「本物のプロレスを見せてやる」と満員のファンに約束すると、大歓声を送り続けたファンに「ありがとよ!」と感謝してリングを後にした。

KUSHIDA、2度目の防衛失敗

大荒れのIWGPジュニア王座戦は、バレットクラブの介入もあってオメガがベルトを奪回した 【横田修平】

 セミファイナルは、王者KUSHIDAと挑戦者ケニー・オメガによるIWGPジュニアヘビー級選手権試合が行われた。クリーンな握手から始まったものの、オメガがKUSHIDAにツバを吐き掛け、場外でカミカゼからの鉄製のゴミ箱を持ってのムーンサルトを放つなど試合は荒れ模様に。

 KUSHIDAもムーンサルト、ホバーボードロック、腕十字と得意技を繰り出していくが、終盤にKUSHIDAのバックエルボーで吹き飛んだオメガがレフェリーをつかんで巻き込むと、リングにレフェリー不在の事態に。そのスキをついてセコンドのアンダーソンがKUSHIDAにガンスタンを叩き込むと、ダメージの大きいKUSHIDAにオメガが片翼の天使を叩き込んで3カウントを奪取した。

 ジュニアの地位向上を目指して奮闘するKUSHIDAだが、バレットクラブの介入もあって2度目の防衛はならなかった。

テンコジ惜敗でタッグ王座に届かず

テンコジが奮闘するも、小島がマジックキラーを食らって敗戦。IWGPタッグ王座に届かなかった 【横田修平】

 第5試合では9月のシリーズ開幕戦でIWGPタッグ王座に挑戦を表明してた小島聡と天山広吉の天コジコンビが登場。ドク・ギャローズ&カール・アンダーソンの持つタッグベルトに挑戦したが、王座奪取はならなかった。

 終盤テンコジカッターから小島がラリアットでなぎ倒すも、勝負どころのラリアットをアンダーソンのカウンターのガンスタンで返される。カットに入った天山もガンスタンを食らって戦闘不能になると、小島がマジックキラーを浴びて試合が決着した。

タイガーがNWA王座を奪取

NWA王座に挑戦したタイガー。サープ社長の妨害にもめげずに、最後はリバースダブルアームバーで王座奪取に成功した 【横田修平】

 第3試合ではタイガーマスクがスティーブ・アンソニーの持つNWA世界Jr.ヘビー級王座に挑戦。身体能力の高いアンソニーと一進一退の攻防を繰り広げると、茶々を入れてくるNWAのブルース・サープ社長をエプロンからのプランチャで排除すると、リバースダブルアームバーでタップを奪った。タイガーは次期挑戦者に獣神サンダー・ライガーを指名した。

10月IWGP戦のオカダとAJが激突

10月の両国大会でIWGP王座をかけて戦うオカダとAJが今シリーズ初の前哨戦を行った 【横田修平】

 10月12日の新日本プロレス両国大会でIWGPヘビー級王座戦を戦う王者オカダ・カズチカが矢野通と、挑戦者AJスタイルズがコーディ・ホールと組んで、今シリーズ初となる前哨戦が行われた。AJのスタイルズクラッシュをオカダが切り返せば、オカダのレインメーカーをAJがかわすというレベルの高い読み合いを披露。試合はオカダのパートナーである矢野がホールを赤霧で丸め込み勝利したが、試合後はロープを挟んでオカダとAJが額をつけてにらみ合った。

 9.27神戸大会のメインイベントでIWGPインターコンチネンタル王座戦を戦う王者・後藤洋央紀と挑戦者・中邑真輔が8人タッグで激突。中邑に村正、牛殺しを浴びせるなど後藤の動きの良さが目立った。試合は、石井がキャプテン・ニュージャパンを垂直落下式ブレーンバスターで仕留めた。東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦を戦う棚橋弘至とバッドラック・ファレがタッグマッチで激突。棚橋は新日本プロレス初参戦を果たしたマット・サイダルと組んで、ハイフライフローでタマ・トンガを仕留めてコンディションの良さをアピールした。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント