かつてなくスペイン色が濃いCLが開幕 グループを勝ち抜くのはどのチームか!?
サプライズの可能性はあるのか
昨シーズンはバルセロナが優勝。今季も常連組がタイトルを争うと見られる 【写真:ロイター/アフロ】
ジョゼップ・グアルディオラ率いるバイエルン・ミュンヘンは今季こそヨーロッパの頂点に立つことができるのか。まだ決勝トーナメント1回戦の壁を破れていないマンチェスター・シティは優勝候補の一角に食い込むことができるのか。これらの疑問はみな、これから徐々に明かされていくことになる。ただ上記のチームにマンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマンなどを加えた常連組以外のチームが優勝争いに加わるのは現実的に見て難しいだろう。
それでも昨季スクデットとコッパ・イタリアを制したユベントスがバルセロナとの決勝に勝ち進んだように、フットボールには常にサプライズの可能性が用意されているものだ。
とはいえアンドレア・ピルロ、アルトゥロ・ビダル、カルロス・テベスらを放出した今季のラ・ベッキア・シニョーラ(イタリアの貴婦人という意味。ユベントスの愛称)は新たなチームを作り上げるまでの移行期を必要としており、現時点では昨季ほどのポテンシャルが残っていない。しかもユベントスは、ラヒーム・スターリングやケビン・デ・ブライネ、ニコラス・オタメンディらを補強し、プレミアリーグで首位を快走するマンチェスター・シティ、ヨーロッパリーグ(EL)2連覇中のセビージャ、ドイツの古豪ボルシア・メンヘングラードバッハがそろう最難関のグループDに組み込まれてしまった。
レアルとパリが同居するグループA
レアルは週末の試合でC・ロナウド(右)が5ゴールと大爆発。パリと同居するグループAでも本命に推される 【写真:ロイター/アフロ】
グループBではメンフィス・デパイ、バスティアン・シュバインシュタイガー、アントニー・マルシャルらを補強したマンチェスター・ユナイテッドが頭一つ抜けており、実力の拮抗したPSVアイントホーフェンとCSKAモスクワ、そして主力選手を引き抜かれたヴォルフスブルクが残る一枠を争う構図となりそうだ。
グループCではディエゴ・シメオネ率いるアトレティコの実力が突出している。とはいえ、現状アトレティコはジャクソン・マルティネスやルシアーノ・ビエット、ヤニック・フェレイラ・カラスコら優秀なアタッカーを多数補強したにもかかわらず、リーガの3試合を見た限りはそのプレーに大きな変化が見られていない。2番手を争うのは伝統の攻撃的スタイルを貫くベンフィカとガラタサライ。FCアスタナもカザフスタン勢初の出場チームという点で注目したい。