かつてなくスペイン色が濃いCLが開幕 グループを勝ち抜くのはどのチームか!?

魅力的な戦いが期待できるグループF

バイエルンとアーセナルが同居するグループFは、両チーム共に美しいプレースタイルを信条とするだけに、魅力的な戦いが期待できそうだ 【写真:Action Images/アフロ】

 王者バルセロナがグループEの突破に大きな問題を抱えることはないだろう。その傍ら、ラツィオとのプレーオフ(2戦合計3−1)を制して本戦出場を果たしたバイヤー・レバークーゼンは、同じくイタリアの首都を本拠地とするローマと2位の座を争うことになる。BATEボリソフにとっては決勝トーナメントはもちろん、ELの出場権を得られる3位を目指すことも難しい組み合わせとなってしまった。

 現時点で最も魅力的な戦いが期待できそうなのが、美しいプレースタイルを信条とするバイエルンとアーセナルが同居するグループFだ。オリンピアコスとディナモ・ザグレブが2強の牙城を崩すのは困難を極めるはずだ。

 グループGの本命がチェルシーであることは間違いない。プレミアリーグで最悪のスタートを切ったジョゼ・モウリーニョとしては、CLを復調のきっかけとしたいところだろう。彼の古巣であり、昨季8強入りを果たしたポルトは主力選手の大幅な入れ替えを強いられたとはいえ、ブルーズ(チェルシーの愛称)にとってグループ最大のライバルとなる。この2チームとディナモ・キエフ、マッカビ・テルアビブの間には大きなレベルの差がある。

 グループHのバレンシアはライバルに恵まれた。ゼニトとオリンピック・リヨンは危険なライバルとなり得るものの、KAAヘントがサプライズを起こす可能性は低いと見るのが自然だ。

グループリーグは“慣らし”の場

決勝の地はミラノ。来年5月、この舞台にたどり着くのはどのチームか 【写真:Enrico Calderoni/アフロスポーツ】

 全てが予想通りに進むようであれば、各グループの本命となる強豪クラブはこのグループリーグを新チームの機能性を高めていくための“慣らし”の場として利用することになるだろう。実際、ディフェンディングチャンピオンのバルセロナはFIFA(国際サッカー連盟)から補強禁止処分を受けており、新加入のアルダ・トゥランとアレイクス・ビダルを来年1月まで起用することができない。これらのチームが本領を発揮し、タイトル争いの行方が見えてくるのは来年2月に始まる決勝トーナメントからだ。

 15日の夜に開幕する新シーズンのCLは、来年5月に迎えるミラノでの決勝で幕を閉じる。くしくも今季、ミラノを本拠地とする2つのビッグクラブ(ミランとインテル)はいずれもCLへの出場権を逃している。昨季のユベントスは例外ながら、ミラノ勢の低迷はカルチョの現状を物語っているといえよう。

(翻訳:工藤拓)

2/2ページ

著者プロフィール

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント