かつてなくスペイン色が濃いCLが開幕 グループを勝ち抜くのはどのチームか!?
魅力的な戦いが期待できるグループF
バイエルンとアーセナルが同居するグループFは、両チーム共に美しいプレースタイルを信条とするだけに、魅力的な戦いが期待できそうだ 【写真:Action Images/アフロ】
現時点で最も魅力的な戦いが期待できそうなのが、美しいプレースタイルを信条とするバイエルンとアーセナルが同居するグループFだ。オリンピアコスとディナモ・ザグレブが2強の牙城を崩すのは困難を極めるはずだ。
グループGの本命がチェルシーであることは間違いない。プレミアリーグで最悪のスタートを切ったジョゼ・モウリーニョとしては、CLを復調のきっかけとしたいところだろう。彼の古巣であり、昨季8強入りを果たしたポルトは主力選手の大幅な入れ替えを強いられたとはいえ、ブルーズ(チェルシーの愛称)にとってグループ最大のライバルとなる。この2チームとディナモ・キエフ、マッカビ・テルアビブの間には大きなレベルの差がある。
グループHのバレンシアはライバルに恵まれた。ゼニトとオリンピック・リヨンは危険なライバルとなり得るものの、KAAヘントがサプライズを起こす可能性は低いと見るのが自然だ。
グループリーグは“慣らし”の場
決勝の地はミラノ。来年5月、この舞台にたどり着くのはどのチームか 【写真:Enrico Calderoni/アフロスポーツ】
15日の夜に開幕する新シーズンのCLは、来年5月に迎えるミラノでの決勝で幕を閉じる。くしくも今季、ミラノを本拠地とする2つのビッグクラブ(ミランとインテル)はいずれもCLへの出場権を逃している。昨季のユベントスは例外ながら、ミラノ勢の低迷はカルチョの現状を物語っているといえよう。
(翻訳:工藤拓)