イチローに迫る驚異の安打ペース――西武・秋山、偉業の“Xデー”を占う

ベースボール・タイムズ

日本記録更新も「濃厚」

【ベースボール・タイムズ】

 安打ペースを1試合平均に換算すると、94年のイチローが1試合平均1.62本、10年のマートンが1試合平均1.49本。そして今季の秋山は1試合平均1.55本となる。秋山がこのペースを維持すれば、単純計算で残り22試合で34本のヒットを積み重ねることになり、最終的にはシーズン222安打を放つことが予想される。

 ここまでの121試合で、マルチ安打57回、猛打賞24回を記録している秋山。無安打に終わった試合はわずか18試合で、2試合連続ノーヒットは8月11、12日のたった1度のみ。他球団からのマークが厳しくなろうとも、そう簡単にスランプには陥らない。200安打達成は「確実」、日本記録の更新も「濃厚」と言えるだろう。

偉業達成の瞬間は?

【ベースボール・タイムズ】

 秋山の「200安打達成」と「日本記録更新」は、日本のプロ野球ファン、特に西武ファンにとっては見逃せない瞬間になる。これまでの秋山の安打ペースから予想すると、200安打達成が9月9日のオリックス戦(西武プリンスドーム)、そして日本記録更新が9月26日の楽天戦(同)となる。ともに本拠地開催試合。地元ファンの大声援の中で、歴史的な瞬間が訪れるかもしれない。

“勝負の9月”は、秋山自身にとっても自らの名を球史に刻み込むための重要な1カ月になる。連続安打記録が31試合で途切れた際には「力が足りなかった」と話した秋山だが、まだ力は残っているはず。最後の力を振り絞れば、偉業達成は間違いない。

(文:三和直樹、グラフィックデザイン:山崎理美)

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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