錦織圭、全米OP直前インタビュー
「自分のテニスも完成していく」
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昨年の全米オープンで準優勝した錦織。1年前より確実にレベルアップしているだけに期待は高まる
昨年の全米オープンで準優勝した錦織。1年前より確実にレベルアップしているだけに期待は高まる【写真:Rex Features/アフロ】

 米国・ニューヨークを舞台に2015シーズン最後のグランドスラム「全米オープン(OP)」が、いよいよ8月31日に開幕する。今大会、2014年大会準優勝の錦織圭(日清食品)は第4シードで出場。大会初日の男子シングルス1回戦でフランスのブノワ・ペールと対戦する。得意とするハードコートで、昨年同様の活躍が期待される錦織が大会直前に展望を語った。


――昨年の準優勝もあって、今年は優勝に対する期待が高まっています。仕上がりはいかがでしょうか?


錦織:あまり優勝ということは考えていません。今年は今年の全米OPなので、決勝に行けるとも限りません。ただ、体調もテニスの調子もとてもいいので、自分自身のプレーを1回戦から貫いてしっかりやれば、後半にいけるチャンスはあると思います。


――覚悟している部分があるのではないですか?


錦織:今年はグランドスラムでとてもいい成績が出ていますし、ワシントン(シティ・オープン)とモントリオール(ロジャーズ・カップ)で良いテニスもできていたので、ハードコートでの自信もついてきました。グランドスラムの戦いは長いので、しっかり1回戦を戦い、1試合ずつこなしていって、リラックスしながら2週間を戦い抜けたらいいなと思っています。

直前の大会でも「さらに良いテニスができ始めている」と好調を維持している
直前の大会でも「さらに良いテニスができ始めている」と好調を維持している【写真:AP/アフロ】

――グランドスラムの中でも全米OPにかける特別な思いは?


錦織:比較的好きですね。全米OPはお祭りのような感覚もありますし、ホームといえるわけではないですが、住んでいる米国で調整がしやすく居心地の良さもあります。ヨーロッパにいるよりはリラックスして臨める大会なので、全米OPは好きな大会の1つです。


――これまではヨーロッパシリーズが終わるとヨーロッパ遠征の疲れがあって、全米OPシリーズの出だしで結果が出なかったり、けががあったりしました。


錦織:今までは夏にあまり活躍できていなかったので、(今シーズンの)成績としては良い出だしだったと思います。同時に、内容もさらに良いテニスができ始めているので、自分自身で期待している部分もあります。気持ちと体力とけがをしないことだったり、今週、来週と戦っていければ(優勝の)チャンスはあると思います。


――昨年の準優勝から充実した時間を過ごしていると思いますが「心技体」の中で去年と変わったところは?


錦織:体の面では全然違いますね。去年は不安が100パーセントくらい占めていてその中で戦っていましたけど、今回は、体力的にも自信をもって臨めると思います。もちろん、何か試合中にあれば別ですけど、体力的には問題がないので、今までで一番良い状態ではないでしょうか。テニスの調子もいいですし、あとはどれだけ試合の中で自分の力を出し切れるかというところ。準備はしっかりできると思うので、あとはしっかりコートで戦うことだけかなと思います。

去年、決勝で敗れた錦織は試合後「来年は必ず優勝する」と宣言した
去年、決勝で敗れた錦織は試合後「来年は必ず優勝する」と宣言した【写真:ロイター/アフロ】

――第4シードでこれまでよりも1つ上がって挑むグランドスラムというのは、自分の中で臨み方が違ってくるのでは? 初戦の相手であるペール選手の印象についても教えてください。


錦織:あまり考えていなかったですね。今、言われて、ふと思い出しましたけど。やる相手は最終的には変わらないし、ビッグ4の誰か2人、3人は倒さないと優勝できないので、それを決勝でやるか、その前にやるかの違いだと思います。そんなに僕自身は、シードについて考えたことはなかったです。


 ペールはけがをしてしばらく休んでいましたけど、最近また調子を上げてきている。サーブがいいのと、僕の中ではバックがトップ5くらいに入る実力がある。リターンだったり、バックからの組み立てはかなり上手いので、強い相手かなと思います。


――去年「来年は必ず優勝する」といった発言をしていたが覚えていますか? あの時はどういう気持ちで言っていた?


錦織:覚えていますね。決勝まできてチームのみんなが期待してくれていたのも感じていたし、自分のパフォーマンスが決勝で出せなかったのがとても悔しかった。チームのみんなに悪いと思う気持ちがありました。その悔しさをしっかりと覚えていますし、また、バネにして今年もそのあとしっかりプレーできていた。でも、そういう悔しい経験も、人生の中で、たまにはあってもいいかなと思います。


――ワシントン(シティ・オープン)では具体的にどのあたりが良かったのか?


錦織:サーブとストロークの攻め方で自信をもって打っていけたことです。サーブはエースの量が増えたり。アンディ・マレー(英国)の試合(準決勝)はファースト(サーブ)が入らなくてセカンドをたたかれ、悪い流れにはなっていましたけど、その点をしっかりと直していければと。セカンドの強化もこれから必要になってきます。

 モントリオール(ロジャーズ・カップ)では、ワシントンの時より良いテニスができていたので、ストロークで打ち負けない強さと自分からウィナーを取りにいけていました。最後のダビド・ゴフィン(ベルギー/3回戦で対戦)とラファエル・ナダル(スペイン/準々決勝)とのテニスが、一番理想的なテニスかなと思います。

ロジャーズ・カップ準々決勝では8度目の対戦でナダルから初勝利をもぎとった
ロジャーズ・カップ準々決勝では8度目の対戦でナダルから初勝利をもぎとった【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

――1年前に準優勝して、次のステップを上がるためにどこを一番変えようと思いましたか? 今振り返ってみて1年前と何が変わりましたか?


錦織:去年の全米OPでは、自分の中でも一番良いテニスができていました。なかなかそれを超えるのは難しいと思います。今年はより安定感が増していると思いますし、1回戦負けが無くなったり、常に週の後半に行けるようになってきている。マスターズでもモントリオール(ロジャーズ・カップ)でベスト4に入れたり、自分の実力が底上げされているのは感じています。それはテニスの面も精神的な面でも良くなっていると思います。今年はけがもかなり少なくなってきているので、これからもしっかりトレーニングをして、常に体のことを考えてケアしていきたいと思います。


――達成感、充実感を感じたところは?


錦織:ナダルに負け越していたので、時間が経ってから勝てたことを嬉しく思いました。より彼らと同じ土俵に立てるようになってきている。自分にとってこれからも彼らが大きな敵になると思うので、どれだけ彼らに対抗できるか。それが大きなチャレンジでもあるので楽しみにしています。


――いろいろ選手にマークされ始め、自分のテニスができにくい状況にあるなか、常に自分のテニスが貫けるようになってきた印象があります。


錦織:特にトップ10、トップ5の選手とやると、(対戦相手は)だいたい同じことをしてくるので「何となくここにくるんだろうな」という読みがしやすくなっています。そういう試合の中でも自分の戦い方を見つけていかないといけないし、試合中に考えないといけないことも増えてはきている。研究されて嫌なところを突かれることは楽なことではないのですが、そのおかげで自分の悪いところが見えて、自分が成長できることもあります。(今後も)特に強い選手とやっていくと、より自分のテニスも完成していくのかなと思っています。

詳しくは、WOWOW TENNIS ONLINE(wowow.co.jp/tennis)へ。

http://www.wowow.co.jp/sports/tennis/


◆◆◆ WOWOW番組情報(PR) ◆◆◆

★全米オープンテニス 大会第1日〜デイセッション〜

8月31日(月)夜11時55分〜午前7:50[WOWOWプライム]※生中継 ※無料放送

・男子シングルス1回戦「錦織圭vs.ブノワ・ペール」

・男子シングルス1回戦「ノバク・ジョコビッチvs.ジョアン・ソウザ」


★全米オープンテニス 大会第1日〜ナイトセッション〜

9月1日(火)午前7時50分〜午後3:00[WOWOWプライム]※生中継 ※無料放送

・女子シングルス1回戦「セレナ・ウイリアムズvs.ビタリア・ディアトチェンコ」

・男子シングルス1回戦「ボルナ・コリッチvs.ラファエル・ナダル」


※試合の進行状況により、放送カードが変更となる場合があります。

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