この上ない滑り出しを見せた岡崎慎司 ゴールを決め、チームに欠かせない存在へ
ラニエリ監督も賛辞を贈る
岡崎の出来について、ラニエリ監督も賛辞を贈っている 【Getty Images】
「2点目も、バーディとの関係から生まれた。あのようなコンビプレーが多かったですね。バーディがヘディングで競って僕がキープするとか。僕自身、徐々にセカンドストライカーとして感触をつかみつつある。それをずっと増やしていきたい」(岡崎)
岡崎の効果的なプレーに感銘を受けたのか、右サイドバックのリッチー・デ・ラートは得点者のマレズではなく、日本代表FWのもとに駆け寄って祝福していたのが印象的だった。
そして賛辞の言葉は、クラウディオ・ラニエリ監督からも聞こえた。イタリア人指揮官は言う。
「シンジ、バーディ、マレズ。みんな非常に良いプレーをしてくれた。シンジのゴールにはとても満足している。わたしもハッピーだが、そこに驚きはない。(難易度は高いが)あのゴールは、シンジにとっていたって普通の得点。非常に勇敢でファンタスティックで、バーディとの連携も良かった」
開幕2連勝でチームは首位へ
62分に途中交代した岡崎(左)だが、すでにチームにとって欠かせない存在になりつつある 【Getty Images】
「ゴール? 大きいですね。ただ、あくまでも1点にすぎない。これを続けなければ、シーズン1点で終わってしまうし、何も満足しない。あと何回、このシーズンで続けられるか。シュツットガルトの時がそうだったが、1点で終わる可能性もあるし」
試合後、決して現状に満足せず危機感を募らせていた岡崎だが、こうも言う。
「点を取ったことで、これでまた試合に出られるチャンスをもらえる。(周りの信頼も得られたと思う?)そうですね」
国内リーグ2試合目で初ゴールをマークし、周囲との連携・信頼も深まってきた。2−1で勝利したことで、チームは開幕2連勝。降格の危機がささやかれていたレスターが、まさかのリーグ首位に立つ。運動量の落ちた62分に途中交代でピッチを退いたものの、インテンシティー(プレー強度)を注入する質の高い動きで、すでに欠くことのできない存在になりつつある。
岡崎のイングランドでの挑戦は、この上ない滑り出しとなった。