<国内男子ゴルフ>18番で初日唯二バーディ。初出場の前田&金子が恐怖のパー3で健闘

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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11月28日ー12月1日 東京よみうりカントリークラブ(東京都)7002yard・par70 ▼ 28日・大会初日

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逆光の向こう側に大ギャラリーの黒い影がひしめく18番グリーンは、手前に向かって急こう配で大きく下る。

奥に乗せてもだめ、左右に外してもだめ。
距離もあり、難しいこのパー3では過去に幾多のドラマが引き起こされた。

屈指の名ぶるホールでこの日初日にバーディを奪って戻ってきたのは2人だけ。

共に大会初出場の前田光史朗(まえだ・こうしろう)と、金子駆大(かねこ・こうた)だった。

前田はアゲンストのなか振るった18度のユーティリティアイアンで、「狙った通りの弾道と高さが出せた。きょうイチのショットが出た」と、ピン2メートルに乗っけた。

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「2カップくらいは切れる」と読んだバーディパットも、「届かないのが一番ダメ。厚めに読んだ」と、狙いどおりにカップイン。

ギャラリーの歓声を浴び、「明日へのいい流れになる」。2オーバーの19位タイにも充実感が漂った。

昨季賞金王の中嶋と、現在賞金1位の平田と、昨年大会覇者の蟬川と、同学年の24歳。

プロ初年度の昨年、賞金42位で初シードを決め、2年目の今季は2度のトップ10を記録するなど同31位で本大会の初切符をつかんだ。

「上位30人しか出場できない名誉さる試合なので朝は緊張していましたけど、途中からは楽しんでプレーができた」と、独特の空気もさっそく満喫している。

「ここから巻き返してどんどん上へ」。


金子は、前ホールでの好感触をそのまま最終ホールに持ってきた。

17番パー5の2打目は240ヤードを7番ウッドでグリーン近くまで運んで、寄せワンバーディを奪った。

屈指の最後18番パー3もまた、7番ウッドを持ち「17番の2打目と同じような距離と風だったので、同じような雰囲気で打ちました」と、右手前に乗ったバーディチャンスはわずか1メートル強。

逃さず沈めて、前田に続いて2人目のバーディに成功。
1アンダーの8位タイ発進に「嬉しかった」と、余韻に浸った。

高校3年の2020年にプロ転向し、昨季「日本オープン」で3位になるなど初シード入りし、プロ4季目の今季は「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」と「ANAオープン」で2位など経験を重ねて、賞金ランクはいま14位で、大会初出場を果たした。

初日スタート前の開会式や、1番での最初のティショットは、「緊張しました」と、震えながらも、魔と呼ばれる恐怖の最終ホールで観衆を沸かせる度胸も持ち合わせている。

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「今年の目標は2つあり、ひとつはこの大会への出場で、もう一つは優勝。今週は人数が少ないのでもしかしたらチャンスがあるのかな…」と、ついに今季最終戦での初Vを夢みる。

「まだ初日なので。最終日に狙えるところからスタートできればいいかな」。

22歳と88日での大会制覇なら、昨年大会の22歳と326日を更新する。
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