赤い王者・宝城、里村に完敗でV4失敗…「この悔しさをバネにもっと高く飛ぶ」

スターダム
 赤いベルトの王者・宝城カイリが26日、後楽園ホールで行われたスターダム「STARDOM×STARDOM2015〜真夏の祭典〜」で、センダイガールズプロレスリングの里村明衣子とのワールド・オブ・スターダム選手権試合に敗れ、4度目の防衛に失敗した。

宝城vs.里村ほか7.26後楽園大会ダイジェスト


(動画提供:スターダム)

階段から決死のダイビングエルボー

里村との再戦で4度目の防衛に失敗した宝城。しかし、「今日をバネに、もっともっと高く飛ぶことを約束する」と前を向いた 【写真:(c)スターダム】

 女子プロレス界の横綱・里村明衣子と30分ドローでベルトを死守した6.14後楽園と同一カード。前回の30分時間切れ引き分けの結果を考慮し、時間無制限一本勝負の完全決着ルールとなった。

 両者ガッチリと握手をかわしてゴング。緊張感のある立ちあがり。序盤から積極的に攻めたのは宝城。バックブローとエルボーとチョップで攻め立てる。パワーで勝る里村もエルボーで応戦。ローキック、ハイキックが的確に決まり、徐々にペースを握っていく。

 コーナー上でのエルボー合戦から、両者もつれてリング下へ。そのまま場外戦となる。宝城は長距離助走を使ったスピアも里村がパワーで受け止める。宝城は階段手すりからダイビングエルボーアタックを決めると、場内はカイリコール。

紫雷、宝城とともにベルト奪回誓う

パワーで勝る里村に階段からの決死のエルボーダイビングドロップなどで反撃した宝城だったが… 【写真:(c)スターダム】

 腕ひしぎ逆十字、スリーパーホールドで徐々にスタミナを奪われていく宝城。得意のダイビングエルボードロップも里村に読まれ、ここぞの場面で決まらない。最後は里村のオーバーヘッドキックが宝城の側頭部に入ると「決めるぞ!」と叫んでデスバレーボム。里村が赤いベルト奪取の3カウントを奪ってみせた。会場からは大きなどよめきが起こった。

 試合後マイクを握った宝城は「いままで生きてた中で、プロレス人生の中で、今日という日が一番悔しいです。今日の負けを絶対、絶対今後に生かします」と満員1350人の後楽園の観衆に約束。紫雷イオがリングに上がり、宝城に歩み寄ると「私は今日、あきらめなければプロレスは絶対救ってくれると再確認したから、絶対にあきらめないで里村さん倒そう」と、団体での里村からのベルト奪回を誓った。

宝城「やってきたことに悔いはない」

粘る宝城だったが、最後はオーバーヘッドキックからのデスバレーボムで3カウントを許した 【写真:(c)スターダム】

(宝城の試合後のコメント) こんな形で最後は敗れてしまいましたけど、自分が今日まで準備してきたこと、やってきたことに関しての悔いはないです。今日は結果を出せなくて楽しみにしてくださったみなさんに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど、自分は負けたら終わりじゃなくて、やめたら終わりだと私は思ってるので…これからも、どんな一流の選手でも負けはきっといつかやってくることだし、負けとしっかり向き合って今日の悔しさを何倍にも次の喜びに変えるためにまた今日から終わりが始まりで、今日からがまたスタートだと、また新しい宝城カイリのスタートを切りたいと思います。

 この後すぐに5★STAR GPが始まるので、まずはそこで必ず結果を出します。絶対に結果を出して自信をさらにつけて、5★STAR GPで切り替えて、また違う宝城カイリを必ず見せます。今日の負けはホントに自分の中で一番の悔しい思いをしたので、必ず、今日をバネに、もっともっと高く飛ぶことを約束します。

■スターダム「STARDOM×STARDOM2015〜真夏の祭典〜」
<ワールド・オブ・スターダム選手権試合 時間無制限1本勝負>
○[挑戦者]里村明衣子
(22分27秒 デスバレー・ボム→片エビ固め)
●[王者]宝城カイリ
※王者が4度目の防衛に失敗
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント