王者・宝城カイリ、彩羽に辛勝でV3=里村との再戦へ「気持ちで絶対負けない」

スターダム

宝城、V3戦ほか7.4横浜大会ダイジェスト


(動画提供:スターダム)

体格差で勝る彩羽が腰攻め

彩羽匠に丸め込みで逆転勝ちを収めてV3を達成した宝城カイリ 【提供:スターダム】

 赤いベルトの王者・宝城カイリが4日、神奈川・横浜ラジアントホールで行われたスターダム「Shining Stars2015」にて、長与千種率いるマーベラスに移籍をしてパワーアップしている彩羽匠とのワールド・オブ・スターダム選手権試合に勝利し、3度目の防衛に成功した。

 6月の後楽園大会で女子プロレスのレジェンドともいうべき里村明衣子と30分ドローでベルトを死守した宝城。試合後、里村が7.26後楽園大会での再戦をアピールし、再び里村と赤いベルトを賭けて再戦するためには、この試合に絶対勝利しなければならなかった。

 試合は体の大きさやパワーで勝る彩羽を宝城がどう攻略するのかがカギとなった。ガッチリと握手を交わし試合はスタート。序盤は彩羽が宝城の腰に狙いを定めるなど、ペースを握る。対する宝城もカウンターのスピアーで反撃。場外に落ちた彩羽にダイビング・ボディーアタック。チョップでエプロンに寝かせるとフットスタンプで攻め立てた。

逆転の丸め込みで3カウント

「パワーではかなわない彩羽対策をいろいろ考えた」という宝城。試合後は「反省点がすごく多い」と振り返った 【提供:スターダム】

 中盤、新木場大会で宝城からギブアップを奪ったクロスフェースに捕えた彩羽だが、宝城は必死にロープエスケープ。その後も、エルボースマッシュ、張り手、ローリングソバット、トラースキックと畳みかける彩羽は、危険な角度のぶっこ抜きジャーマンを繰り出したが、宝城もカウント2でなんとか返した。

 口からの出血が見られた彩羽だったが、パワーボムから抱え込み式の逆エビ固め、腰へダイビング・ボディープレス、トラースキック、カカト落としからライガーボムと勝負に出る。しかし、最後は彩羽がロープに走ろうとした瞬間に宝城が足をつかんで丸め込み、逆転の3カウントを奪った。

 試合後マイクを握った宝城は「腰やられた……。だけど今日も勝てたのはあなた×10、皆さんの声援おかげ」と会場につめかけた超満員の285人の観客に感謝。里村との再戦へ向けて、「私はまだキャリア3年、里村選手は20周年だけどそれは関係ない。プロレスが好きな気持ちと勝ちたい気持ちは里村選手には負けていない」と完全決着へ闘志を燃やした。

■スターダム「Shining Stars2015」
<ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
○[王者]宝城カイリ
(17分45秒 ジャックスパロウナイフ)
●[挑戦者]彩羽匠
※王者が3度目の防衛に成功

宝城「反省点がすごく多い試合」

腰を重点的に攻められた宝城だが、最後に逆転の丸め込みで3カウントを奪った 【提供:スターダム】

(試合後コメント)腰を序盤から激しく攻められて、最後のスタミナを奪われてしまったところが自分としては納得いってないですし、最後は正直、ダイビング・エルボードロップで3カウントを取りたかったんですけど、足を出されてしまったり、最後、なかなか持って行けない状況で。

 実は戦う前から彩羽匠にパワーではなかなか敵わないだろうなということで、自分なりの作戦でいろいろな丸め込みの入り方を考えていました。今日の試合では出せなかったんですけど、他にも何種類かいろんな入りで丸め込みを考えていたんですけど、今日は以前、木村響子選手から勝った相手の隙をついてのスクールボーイという形で3カウントが取れたので、最後は集中力の隙をついて勝てたという感じなので、それは作戦だったので、それがうまくいったことはうれしいんですけど。

 あー、反省点がすごく多いですし、また彩羽匠とは完全に決着がついたとは思っていないので、もう一度やりたいです。
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