「全体が良いプレーをしていた」

（３点目の宇佐美のアシストにつなげた起点のパスを、宇佐美が「岳だったら出してくれると思った」と言っていたが？）１タッチで良い流れがあったので、全体が良いプレーをしていたと思います。宇佐美の持ち味が非常によく発揮されたし、３点目は良い流れでつながったんじゃないかなと思います。ああいった形というのは１点目を含めて、どんなレベルでも狙って出せるようになればと思います。

（前の選手にボールを入れる意識が高かったが？）動き出しが良かったですし、相手（の守備）がアバウトな部分もあったのでスペースは狙いやすかったです。

（シンガポール戦に向けて見つかった課題は？）どんな相手とやるにしろ無駄なファウルは少なくしないといけないですし、セットプレーで（得点を狙いながら）どんな相手であれ９０分しっかりとやっていくことが大事かなと思います。

「すごくポジティブなゲームだった」

（序盤の出来はすごく良かったのでは？）特に前半は点が取れましたし、良い形もいくつも作れました。後半は少し相手も出てきたというのもあると思いますけれど、試合を通して言えば、すごくポジティブなゲームだったと思います。突き詰めていけば、課題も多く出たかなとは思います。（具体的には）自分たちの守備の仕方。前から行くところであったり、ブロックを作るところで少し取りどころをうまく定められなかったかなと。相手がロングボールを蹴ってきたというのもあるんですけれど、もう少しサイドにボールを追いやってそこで取れれば良かったと思います。

（柴崎とのボランチは良い連携だったのでは？）僕らのところには特に前半はプレッシャーがあまり来ていなかったので、非常に楽にプレーできました。（柴崎は）前を向いて良いパスを出せるので、どちらかというと僕が少し後ろで彼をなるべく前に出して、という形でやっていました。

（縦へのスピードは相当意識していた？）ボールを取ってからワンタッチ、ツータッチであまり考えず、とにかく裏を狙ってとか。１点目なんかもそうですけれど、そういうのは監督がしつこいくらいに言っているので、みんなでやろうとしている。逆にそれを意識し過ぎて速くなり過ぎているところもあるので、試合の中で少し落ち着かせるところも大事かなと思います。

「前が素晴らしかった」

（サイドバックが上がって行くタイミングが難しいと思うが？）３人で攻め切れることは素晴らしいことですから、僕たちは守備に力を注ぐ。特に最後の方は選手が変わってすごくフレッシュで、自分が行く必要もなかった。すごく疲れていたので、後ろでカウンターの芽をつぶすのが大事だと考えていました。

（攻め上がったあと、監督から「すぐに戻れ」と言われていたが？）相手のレベルが高くなってくれば、あんなにスピーディーに攻撃が終わることはなく、もっと遅攻になる。そういうときに、うまく上がれればいいと思っています。今日に関しては前が素晴らしかった。昨日の公式練習からスムーズでした。

（宇佐美が入った３トップは後ろから見ていて）すごいと思います。相手にしたくない。でも、逆にそれが通用しなくなったときに、後ろがサポートできればと思います。

「狙いは良い形で出せた」

　もう一度自分たちがＷ杯に向けてどういう戦いをしていくのか、という意味では大切なゲームでした。結果もそうですし。立ち上がりはしばらくやっていなかったぶん、ちぐはぐするかなと思ったんですけれど、ボールも良い形で動かせていた。もっと良くできる部分はあると思うけれど、狙いというのは良い形で出せたと思います。

「慎重になり過ぎた」

（代表デビューだが？）緊張しましたけれど、時間も時間だったので自分にできることをやろうという感じで試合に入りました。（落ち着いてパスをさばいているように見えたが？）さばいてはいましたけれど、横パスが多かった。慎重になり過ぎたかなというのは終わってみて思います。

（監督からはどんな指示を？）ヘディングでは絶対に負けるな、と。そこだけはしっかりやろうと思いました。（４−０での勝利だが）後ろはゼロで終わりたかったので、最低限のリスク管理はやるように意識しました。（シンガポール戦は）試合の雰囲気を経験できたので、またチャンスをもらえるか分からないですけれど、良い準備をして、もっともっと貪欲にやっていけたらいいと思います。