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K-1実行委員会

武尊はSASUKEトレーニングで攻撃力アップ

仮想SASKUEコースでトレーニングを披露した武尊 【(C)K-1実行委員会】

 スーパーファイトでハキム・ハメッシュと対戦するK−1 WORLD GP−55kg初代王者・武尊が公開練習を行った。「ミット打ちはいつもやっているし、今日は先輩たちのミット打ちの方がすごいと思うので、僕なりのトレーニング方法を見せます」。4月の王座決定トーナメントで優勝を果たし、チャンピオンとしての初陣を迎える武尊が一風変わったトレーニングを公開した。

 武尊が行ったのは人気テレビ番組「SASUKE」式のトレーニング。武尊は昨年・今年とSASUKEに出場しており、SASUKE出場前には全国のSASUKE出場者たちが集まり、仮のコースでトレーニングするSASUKE合宿にも参加している。

 この日はK−1ジム総本部の隣になるGENスポーツアカデミー(GSA)のスペースを借りて、仮想SASKUEコースを準備。本番さながらのコースを次々とクリアする武尊は、アカデミー内を逆立ちのまま歩き、最後は華麗なバック転で公開練習を終えた。

 抜群の身体能力と運動神経の良さを見せた武尊はSASUKEトレーニングが格闘技の動きにも活かされていることを語った。

「僕は運動神経が良い方なのですが、昨年初めてSASUKEに出た時、格闘技だけの練習しかやらずに挑戦したら全然ダメで、基礎体力が足りていないことを痛感しました。それからSASUKE合宿に参加させてもらうようになって、SASUKEに出場する選手たちと一緒にトレーニングさせてもらっています。

 SASUKEトレーニングを始めてから、身体のバランスがよくなってフィジカルの向上を感じています。攻撃一発一発が重くなったたし、普通は筋量が増えると減量がきつくなるはずなんですけど、代謝が良くなって減量が上手くいくようになりました。他にフィジカルトレーニングをやっている選手はいると思うし、これは独特なトレーニングですが、格闘技においても効果があると感じていて。SASUKEに出ない時でも道場の道具を使って、こういったトレーニングを続けています」

 対戦相手のハメッシュを「KO率が高くて右のパンチで倒すことが多い。ローキックも強いので、自分とスタイルが似ていると思います」と分析する武尊。超攻撃的な武尊のスタイルに似ているとなれば、激しい打ち合いは必至だが「そういう選手の方が噛み合うと思うし、楽しく試合が出来ると思います」。

 さらに「Krushでチャンピオンになった時もそうでしたが、自分はチャンピオンになっても守りに入りたくないと思っています。守りに入ると自分の良さが出ないし、試合が楽しくない。僕は肩書き関係なく楽しんだ方が強いと思うし、次も思いっきり楽しもうと思います」と王者になっても攻める姿勢を忘れることはない。

 今大会では60kg王者・卜部功也、65kg王者ゲーオ・フェアテックス、そして70kg初代王座決定トーナメントで全階級の王者が揃うことになる。しかし武尊は最軽量55kgの王者として大きなインパクトを残すつもりだ。

「前回のトーナメントが始まる前に『55kgは軽いからKOが少ない』や『55kgは面白くない』と言われたのがすごくムカついたのですが、そうじゃないことを証明できたと思います。だから次も55kgが一番激しくて面白い階級だということを証明して勝ちたいです。今のK−1は全部で4階級ありますが、僕は対戦相手はもちろん全階級の選手に負けたくない。大会当日は僕が一番輝いて、カッコいい勝ち方をして、目立ってやるので、それを見に来て下さい」

 −55kg王者・武尊が4月大会に続いて国立代々木競技場第二体育館を熱狂の渦に巻き込む!

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