柔軟ヒップにするストレッチ 了徳寺大学「女子トレ部」第10回

IRONMAN

【IRONMAN】

ポイントは股関節を動かすこと

 前回はウオームアップと大殿筋をターゲットにした種目をご紹介しました。今回はお尻の中でもバランス感覚にも影響する中殿筋を鍛え、左右のサイズ違いを解消するエクササイズと、柔軟性のあるヒップにするためのストレッチをご紹介します。「お尻の筋肉を意識する」ということは腕や胸の筋肉に比べると難しいかもしれません。

 その分、あまり回数やセット数は決めずに行って感覚を養うことも必要です。どの部位に対しても言えますが「10回の動作を繰り返した中で、きちんと意識できた回数はいくつなのか?」そう問いかけた時に「10回完璧!」と思えることは少ないのではないでしょうか。

 10回3セットはあくまでも目安としておきましょう。回数よりも、鍛えたい部位・使いたい部位がきちんと反応しているかを重視してください。種目数が少なくなっても構いません。そして、前回も書きましたが、お尻のトレーニングのポイントは股関節を動かすことです。女性には股関節に痛みや違和感を持たれている方が多いといます。私も以前、水がたまったことがあり、痛みとの生活を過ごしました。それが今では、お尻を鍛え、そのトレーニングの動作を続けることにより、股関節の動きが良くなり痛みも緩和できました。体のデザインと、両方の視点からヒップトレーニングを続けてくださいね!

(Shieca)

ヒップトレーニング編 後編

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<本日のヒップトレーニングアドバイス>

(1)サイドキック
目的:
◎中殿筋を鍛える
◎バランス強化。股関節の動きを改善

・下側の足の膝を後方に90°に曲げる

・上側の足を真上に上げてから少し後方へ引き、その位置より上下運動を行う。足を真横に上げると、中殿筋よりも脚の側面(大腿筋膜張筋)への意識が強くなる場合が多い。上体が前方へ傾かないよう注意。

・おへそやつま先が天井へ向かないように気をつける。意識がしづらい場合は、上げた位置でキープ、またはトップポジション付近で小さく上下動作を繰り返してみる方法もおすすめ。

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著者プロフィール

毎月12日発売。発行は株式会社フィットネススポーツ。1990年の創刊以来、約四半世紀の伝統を誇るウエイトトレーニング&スポーツニュートリション専門誌。米国を中心とした海外の最新の研究に基づくトレーニング法や栄養情報を紹介している。また日本国内のボディビル、パワーリフティング大会の試合レポートや、ウエイトトレーニングを取り入れているアスリートやトレーナー情報も掲載している

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