柔軟ヒップにするストレッチ 了徳寺大学「女子トレ部」第10回

IRONMAN

【IRONMAN】

(2)ヒップエクスターナルローテーション
(下側もあげるバリエーション)
目的:
◎大殿筋を鍛える。股関節周りの動きの改善
◎アブダクションマシンの代用

・股関節、膝を軽く曲げて横たわる。まずは上側の足のみ股関節から外側へしっかりと開く。

・お尻が中央に寄るように大殿筋の動きを意識ができ、動作にも慣れてきたら、下側も同様に股関節を外側に開きながらお尻と上体を床から浮かせる。股関節が外側へしっかりと開くようにする。おへそ、顔が天井に向かないよう注意し、お尻の収縮を意識する。上側のみの動作で行ってもOK!

【IRONMAN】

(3)ヒップリフト
目的:
◎ヒップアップ。ハムストリングスの丸みを作るためにも効果的

・足の付け根の延長線上に膝がくるように足幅をとり、膝を90 度くらいに曲げ立てる。軽く(手のひら分ほど)お尻を浮かせたところをスタートポジションとし、お尻を締めながらお腹から太ももが一直線になるところまであげる。

・足の位置を遠ざけ、膝の角度を変えるとハムストリングスの刺激も大きくなるので、どこをメインに使いたいか試して足の位置を決める。腰の反り過ぎには注意。

【IRONMAN】

・特に女性はヒップを上げる瞬間に膝同士が当たるほど内股になる場合が多いので、はじめに作った膝の間の空間は保つように速度をコントロールする。小さいボールやバスタオルを丸めて膝の間に軽く挟むことで膝の動きが大きく出ていないかチェック。

・特にお尻のサイズアップや筋力を伸ばしたい人は、ウエイトを使用してみるのもおすすめ。太ももの上にウエイトを乗せ、上体を台に乗せて行う。首や腰に違和感のある場合は、無理をせず通常のヒップリフトでも効果的。

【IRONMAN】

(4)ステップアップ&ブルガリアンスクワット
目的:
◎ヒップからハムストリングスの引き締めとライン作り
◎大腿四頭筋の強化

・片足を台の上に乗せ軸足とする。勢いをつけずに軸足側のお尻を締めて台の上に立ち上がる。股関節が伸びるところまで、しっかりと立ち上がり少しキープ。10回ほど繰り返し、そのまま向きを変えブルガリアンスクワットへ。ブルガリアンスクワットは、軽く上体を傾けて行う。地面に着いている足裏で床を押すように立ち上がる。

・どちらの種目もメインは軸足側。(股関節・膝をしっかりと曲げる側)

・ステップアップの時、目線を遠くに向けると姿勢を保ちやすくなる。手を振らずに行うことで反動をセーブできる。降りる時も動作をゆっくりとコントロールする。

・ブルガリアンスクワットでは、膝が外に逃げてしまわないように足裏全体を地面に着けることを意識。また上体が左右に傾いていないか?お尻が横に逃げていないか?チェックする。

ヒップの柔軟性を高めるストレッチ

【IRONMAN】

(1)大殿筋
膝の上にもう片側の外くるぶしをのせ、胸と脛を近づける

ポイント:背筋をのばす。ひっかけている脛と胸が平行のまま行える範囲で!

【IRONMAN】

(2)中殿筋
片足を立て、その下側にもう片側の足を後ろに流すように回しいれる。対角線上の胸と膝の距離を近付けるようにする。

ポイント:背筋をのばす。伸ばしている側のお尻を浮かせないように意識しましょう。

【IRONMAN】

(3)股関節外旋筋群
片側の足の膝を90度くらいに曲げて立て、ゆっくりとつけ根から内側へ倒す。倒した膝の外側にもう一方の足をひっかけ、重みを利用してさらに内側へつけ根からひねるように倒す。

ポイント:伸ばしている側のお尻を浮かせない。倒すことを優先させず、小さい範囲で十分です。

【IRONMAN】

(4)腸腰筋&大殿筋
片脚を後方に伸ばす→腸腰筋(写真右)
片脚の足を前方に出し、膝を外側に倒しながらお尻を床につける→大殿筋(写真左)

ポイント:大殿筋のストレッチは、柔軟性が必要なので無理をせず(1)の大殿筋のストレッチから始めていきましょう。
■Shieca(シエカ)
フィットネス・ライフ・コーディネーター。運動経験ゼロであったが、体型の崩れをきっかけに27歳で筋力トレーニングを開始。女性らしく鍛えられたカラダで健康的な美しさを競うフィギュアコンテスト「JBBFボディフィットネス」に出場し、東京・関東(初代)・東日本(初代)大会チャンピオンとなる。2010年に全日本大会準優勝、11年には東アジア選手権代表に選出される。実体験に基づき、トレーニングや食事など日々のケアを提案している。

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著者プロフィール

毎月12日発売。発行は株式会社フィットネススポーツ。1990年の創刊以来、約四半世紀の伝統を誇るウエイトトレーニング&スポーツニュートリション専門誌。米国を中心とした海外の最新の研究に基づくトレーニング法や栄養情報を紹介している。また日本国内のボディビル、パワーリフティング大会の試合レポートや、ウエイトトレーニングを取り入れているアスリートやトレーナー情報も掲載している

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