中嶋一貴の事故に考えるレース車の安全 赤井邦彦の「エフワン見聞録」第42回
ル・マンの代役に可夢偉の噂も…
フォーミュラカーと違って屋根付きとなるWECのマシン。だが、一見事故に対して安全そうだが、それゆえのリスクも存在する 【Getty Images】
ところで、中嶋の事故を受けてTMG(トヨタ・モータースポーツ)の外国人幹部が、ル・マンへの小林可夢偉の出走を口にしたそうだが、実際には未定だ(5月4日時点)。すでに世界中のメディアでそのことがささやかれているが、トヨタ関係者の話では、「そう簡単には物事は進みませんよ」とのこと。病院のベッドで自分の代役の話を聞く中嶋の心中は複雑なものがあるだろうが、今は1日も早く治すことに専念してほしい。近々ニースの病院に移って手術をするという(編集部注:7日に手術し、8日に退院したことを自身のブログで発表)。
レースの事故は外から内から、思いもよらぬところから襲ってくる。可能な限りの可能性を考えて安全対策を取るが、その隙間を事故は狙ってくる。まだまだ練らなければならない対策は山積みだ。
『AUTOSPORTweb』
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