日本ハム・田中賢介、復帰1年目の決意 「他球団は考えなかった」古巣への恩義
良いプレッシャーを感じている
開幕戦は「2番・二塁」でスタメン出場。二遊間コンビを中島(左)と組む 【写真=BBM】
順調にできていますね。課題も少しずつ見つかったので、それを克服しながらできています。
――課題を具体的に教えてもらえますか?
米国で2年間、全然違う環境の中でやってきたので、自分の見えなかった動きが自然と身についてしまったところがあるので、そこを直しています。具体的に言うと、米国の投手は球が速く、ボールが動きます。自分はもともと大きく動きながら打つタイプだったのですが、その動きが小さくなっていたので、そこを修正しています。
――そういう点は自分で気づいたのですか?
自分で気づいたり、昔からお世話になっている方がたくさんいて、アドバイスをくれるので、すごくやりやすいですね。
――今季のチームと個人の目標を挙げてください。
チームはもちろん日本一を狙います。個人的には143試合フル出場したいです。
――首位打者も狙うと聞きました。
そうですね。首位打者も取りたいですね。チームが勝つ中で最終的に取れたら、理想的ですね。
――2番・セカンドで起用され続けているので、すごく信頼されているのを感じます。
今までファイターズでやってきたことが積み重なって信頼されていると思います。その信頼に応えるためにもしっかり結果を出さなければいけないというプレッシャーもあります。出せなかったら、やめなければいけないと思います。日々、良いプレッシャーを感じながらやっています。
――プレッシャーは大きいですか?
極端には大きくないですが、ある程度あった方が良いプレーもできると思います。無くなれば、自分でプレッシャーをかけたり、あり過ぎれば、なくしてというふうに、うまくコントロールしてやっています。
ファイターズしか考えていなかった
中島、西川、近藤ですかね。20代前半の2年間はかなり大きいので、変わって当然ですけどね。
――日本ハムから何度かアプローチがあったと聞きましたが、最終的に戻ることに決めた要因は何ですか?
日本に帰ってくるならファイターズしか考えていませんでした。だから、要因はないというか、選択肢が僕の中でファイターズ一つでした。自分が球団を変えたいと言って変えられるものでもないですしね。その中でオファーをもらったので、正直うれしかったですね。
――米国から戻る選手は、古巣以外の球団に入ることが増えているので、今回のケースは逆に珍しくなっています。
確かにそうですね。向こうに行ったら、移籍があまり悪いことではなく、普通のことになる。その感覚に慣れる影響はあると思います。僕はファイターズに思い入れもありますし、育ててもらった恩もあるので、他の球団は考えたことはなかったです。
――最後にファンに一言メッセージをお願いします。
またファイターズでプレーすることになって、本当にうれしく思います。それと同時に、優勝するために少しでも力になれるようにしたいです。また北海道で優勝パレードができるように頑張ります。
(取材・構成=池田晋)