――日本ハムの選手がだいぶ入れ替わっていますが、チームの雰囲気はどう変わったと思いますか？

　チーム自体が組織としてしっかりしているので、選手が変わっても雰囲気は変わらないです。今後も変わらないと思います。その点は安心しますし、「やっぱりな」という感じがしました。

――栗山英樹監督や首脳陣にどのようなことを期待されていますか？

　監督からは「賢介らしくやってくれればいい」と言われています。まずは選手としてしっかり結果を残してやっていくことです。その中でチームが苦しくなったら、何かしらアクションを起こさないといけない時がくると思います。そこはしっかり考えてやろうと思います。

――今季はすごく若いチームなので、田中選手のように経験豊かな選手が戻ってきたのは、すごく良いタイミングだと思いました。

　チームが若くなれば、マイナスの面も必ずあります。でも、プラスの面も大いにあると思うので、マイナスをなるべくプラスに変えられる存在でありたいです。

――若いチームメイトたちに少し遠慮している部分はありますか？

　そんなことはないですよ。普通にマイペースにやらせてもらっています。まだシーズンも始まっていないですし、あまり焦らず、徐々にやっていこうと思います。

――以前の日本ハムは１点を守り勝つスタイルでしたが、昨年はミスが起きて失点はするけれど、終盤に追いつける粘り、打撃力がありました。その変化はどう見ていますか？

　本来ならしっかり守って勝つことが一番良いと思います。シーズン１４３試合で優勝するだけでなく、短期決戦を勝ち抜いて日本一にならないといけないので、しっかり守っていかなければならないのは第一になります。経験を重ねてくると試合の流れを読めるようになるものです。でも、逆に流れを読むことが邪魔をしてしまうこともある。若い選手たちがガムシャラにやることによって、普通ならあり得ないようなことが起こることもある。プラスに考えて、取り返したり、逆転したりして、流れがぐっとこちらに傾くこともあり得る。楽しみにしていますね。

――昨季は西川遥輝、中島卓也の１、２番コンビがすごく良い形で３、４番につないでました。田中選手が２番に入って、どのような役割を果たしたいと思いますか？

　試合を重ねていくうちに、西川、中島がどんな選手か少しずつ分かってきたので、自分が２番を打つ役割も見えてきました。（陽）岱鋼と（中田）翔の兼ね合いを見ながら、日本式で言う２番とは違った感じになればいいと思います。それが求められていると思いますし、そんな感じで行きたいですね。

――「日本式ではない」をもう少し詳しく教えて下さい。

　西川はとにかく足が使えるので、３人（田中賢、陽、中田）でヒット１本打てばいいというイメージですね。西川が出れば１点入る確率が高まると思います。簡単に進塁打やバントをしてしまうと、逆にアウトを取られて点数が入る可能性が低くなってしまうのかなと感じます。２番というよりは３番というイメージで打席に立とうと思います。

――魅力的な打線になりそうですね。

　西川が１人で１番と２番というイメージですね（笑）。１人で二役やってくれという感じで、あとは続く３、４人でかえせればいいと思います。