ドバイWCダート変更は有利か、不利か――エピファネイアが秘める馬場適性
今年からAW→ダートに変更
今年からダートに変更となったドバイWCに挑むエピファネイア、秘める可能性は無限大だ 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
元々、タペタとはAW(オールウェザー)の一種で、砂にゴム片やフエルト、ポリエステルなどの素材を混入して作られた全天候型の人工馬場。これによって馬の脚にかかる負担も軽減され、競走馬の故障を抑制させる効果がある半面、従来のダートとは異なり、クッション性も高く、パワー重視のダート馬にとっては走りにくい面もあった。これはダート大国のアメリカ勢(ダートで施行されていた第1回〜14回まででアメリカ勢は8勝を挙げている)を苦しめ、出走を辞退するアメリカ馬が続出する大きな要因となってしまった。
ホッコータルマエは走りやすいはず
日本のダート王ホッコータルマエにとって馬場変更はプラス材料となるはず 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
これによって今年からは、アメリカからも現役最強クラスである2014年の北米年度代表馬・カリフォルニアクローム等が参戦を表明。昨年の覇者である地元・UAEのアフリカンストーリーと相対する図式となった。その中に日本馬が割って入ることができるのかということになるが、決して不可能ではない。2年連続でのドバイWC挑戦となるホッコータルマエにとってはタペタよりもダートの方が走りやすいはず。6歳になって安定感も出て来たことから昨年以上の結果を期待できる。