ハリルホジッチ「方向性をお見せしたい」=チュニジア戦、ウズベク戦メンバー発表

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オートマティズムとメンタリティーが必要

会見では準備という言葉を度々使っていたハリルホジッチ監督。今回の2試合でどんなサッカーを見せるのか 【スポーツナビ】

――中盤の異なる2つのオーガナイズを準備するとはどういうことなのか? 国内の試合を見た印象は?

ハリルホジッチ 中盤のオーガナイズだが、異なるオーガナイズを準備する。それは試合に関するプランニング、システムも見せることはできるが、私にとって最も大事なのは各選手の役割だ。中盤では異なるオーガナイズがある。攻撃的な中盤にするのか、守備的な中盤にするのか。この2試合で皆さんが見ると思う。何人かの選手に異なるオーガナイズをプレーしてもらおうと思う。このグループの中で私のやり方を知ってもらいたい。各システム、オーガナイズで勝つ準備をしている。勝つためには、ある程度のオートマティズムとメンタリティーが必要になってくる。そのために少し時間が必要だ。そのために、これからわれわれはトレーニングをしていきたいと思っている。毎日ディスカッションを重ねたい。試合の前には自分の攻撃的な役割、守備的な役割を知っている状態にする。皆さんとこれから話をしていくが、私たちがボールを持っていないとき、そのときは全員で守備をする。ボールを持てば、全員が関わって前に行く準備をする。われわれは映像を使ってこれは攻撃のことなのか、守備のことなのかを準備する。たくさんのことをやらなければチームはうまく機能しない。

(日本は)5回W杯に出場しているが、攻撃に関しても守備に関しても向上できるものがある。それを説明するためにはいろんなことを準備しなければならない。私はフランスにいたときも、ここに来てからもW杯やアジアカップなどの映像をたくさん見てきた。日本代表のポジティブ面とネガティブ面を把握している。いくつかの点を向上させたい。メンタル面も準備していきたいし、ここに対しても何か対策をしていく必要がある。それらを準備するためには選手としっかり話したり、トレーニングをすることが必要になってくる。それをすることによって、知識が深まってもっと良い準備ができるようになる。今回の合宿に対しても、グラウンド内外に関してたくさんの準備をしてきている。それから何人かの選手とは個人的に話をしたいと思っている。特に海外から戻ってくる選手だが、彼らは常に試合に出場しているわけではないので、勇気付けることが必要だし、日本代表のメンバーとしてしっかり戦ってほしいと思っている。

 私の頭の中では、これから1週間かけて何を準備しなければならないのかというのが分かっている。グループに関しても同じように働きかけていきたい。この2試合を勝つことで良い関係を築いていければと思っている。

いろんなアイデアを持って準備している

――27日と31日の試合だが、このメンバーでどのようなプランを持って臨んでいきたいと思っているか? あとトレーニングに関して、メディアには公開されるのか?(大住良之/フリーランス)

ハリルホジッチ 先ほども申し上げたが、すでにいくつか(プランを)用意している。Aチーム、Bチームというのは準備していない。ただ1試合目と2試合目にプレーする選手は少し違ってくる。いろんなアイデアを持って準備している。それからけが人についても注意しなければいけない。酒井高徳なんかも少しけがをしているので、彼が本当にプレーできるのかもチェックしていく必要がある。ただ私の中にはアイデアがあって、できるだけたくさんの選手を使っていきたいと思っている。もちろんメンタリティーにおいても、プレーにおいてもオートマティズムはまだできていないと思う。ただそうは言っても各選手にはメンタリティー、自分のプレーを100パーセント出してほしいと思う。とにかく勝ちたいと思わせることが大事だ。それに関しては全員に強く要求していきたい。

――時間、団体行動、食事についての決まりはあるのか?

ハリルホジッチ 新しくいろんなことを要求していきたいと思う。大仁(邦彌)会長、霜田技術委員長にはすでに伝えたが、代表監督のためのオフィスがない。ただ本当にたくさんの仕事をするための部屋はある。すべてのスタッフのためのミーティングルームはある。そこで会ってみんなとディスカッションしている。グラウンド外でもたくさんの準備をしなければならない。例えばこのリストを作るために、スタッフが寝ずに準備をしてくれた。各個人に役割があってそれを要求している。そして各役割に大きな責任感を持ってやってほしいと思っている。ただ日本の皆さんは、仕事を丁寧にやってくれると思っている。そして本当に協会の人が寝ずに多くの仕事をやってくれている。それにはショックを受けた(笑)。ただ私はそういうことをリスペクトしながら多くの仕事をしていきたいと思っている。そして私が期待したいのはディテールにこだわって仕事をしてくれることだ。私と仕事をしてくれる人は本当に優しくて、協力してくれる。今のところ問題はない。そしてここに呼んでもらったことを誇りに思っているし、「ありがとう」と申し上げたい。日本代表で大きなことを成し遂げたい。私たちの目標に到達できると信じている。

――トレーニングは公開されるのか?

ハリルホジッチ もちろん皆さんに対してオープンな時期もあるが、シャットアウトする時期もあるだろう。われわれのトレーニングをできるだけ見に来られるように準備したいと思う。理解してもらいたいのは、シャットダウンするときは戦術の準備をするときなので、それは協力してほしい。メディアの皆さんが見に来るなかでタクティカルの準備をするのは本当に難しい。選手の集中力を要求するからだ。われわれのやり方としては、本当にタクティカルの練習をたくさんする。とにかくチームのために準備したいということは理解していただきたい。

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